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大洋産業株式会社[同友しが 11’2月号掲載]

大洋産業㈱は1951年に液体の処理に必要不可欠な化学プラント用バルブを主力製品として創業されました。現在は、配管(管工業事業)、組立(装置・設備製造、機械組立)、水環境(環境事業)という3つの異なる事業・業種に分かれていますが、いずれも水(液体)にかかわる事業を行われています

○それぞれに展開し融合を目指す
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 プラント配管の分野は、創業当初のバルブ加工から派生したもので当時からの技術集積が、現在県内にある大手食品工場にプラント配管として納められ、そのほかステンレスの溶接技術を駆使した対高圧配管や食品用サニタリー配管等として現れています。
 機械加工・組立分野では、自動機器をすべて受注生産品として、あらゆる要望に対応できるようにと新技術の導入に努められています。これまでに半導体の洗浄・瓶やペットボトルのひび割れ感知の機械を製造されています。
 水浄化分野では、30年程前からこの分野に参画されてとのことですが、主に下請けをメインにしていた為に知名度は低いそうです。今後を考えると「このままではいけないのではないか」ということで、琵琶湖環境ビジネスメッセ等で、3つの技術・技能を融合させた提案ができるということを広く知らしめていくことを考えておられるそうです。

○異業種交流の中に成長のヒントを求めて
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 小田柿氏は、2008年に3代目の代表取締役に就任されました。「企業寿命30年説」からすると2度目を乗り越え、新たな30年を迎えようとしている節目の時です。これからの大洋産業㈱をどのように継続成長させるかを課題とすると、その為に何が必要か。技術を生かす場を求めて様々な場所へ学びにでるのが社長の役割であり、同業交流ではなく異業種交流の中にこそ新たな道が切り開けるのではないか、と。そして、地元地域で必要とされ、お取引先に信頼される、社員が誇れる企業づくりを目指している、とお話を伺いました。

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大洋産業株式会社
代表取締役 小田柿喜暢 
〒522-0033
彦根市芹川町528
TEL:0749-22-6213
FAX:0749-26-0782

NPO法人 就労ネットワーク滋賀[同友しが 11’1月号掲載]

□新しい福祉の創造

 しあわせ作業所は従業員7名と障がいのある人17名が通所、コンスタントに受注できる下請け加工事業を中心に、ポリ袋の製袋加工を受注生産しています。
 荷宮氏が福祉の世界に飛び込もうと思ったのは、1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災でした。当時高校2年生だった荷宮氏は、テレビに映った泣き崩れるおばあさんの顔を見て、「自分には何もできないのか」と悔しく、胸が熱くなったことを鮮明に覚えているそうです。この震災でボランティアが非常に注目され、ボランティアというものを知りました。このことをきっかけに人との関わりの中で働く事の出来る福祉の分野に興味を持ち進路も教育から福祉へと変わったとのことです。

□大きな財産

 同友会で、第28期経営指針を創る会を受講し、自分自身を振り返り、ぶれないものができました。「何のために」と常に問いかける習慣も身につきました。創る会には今も講師団として参加していますが、自分自身の勉強になっています。
また、例会を始め同友会活動に参加することで様々な経営者や違う立場の方々との出会いが大きな財産になっています。

□社会づくり

人はどれだけ効率よく仕事ができるかといった物差しだけで測られるべきではないと考えます。働くことに対していかに真剣に向き合うかが大切だと感じています。私が共に働いてきた障害のある方達は目を輝かせて仕事に向かい、私自身が本当に仕事に真剣に向き合っているのだろうか、仕事が本当に好きかと考えさせられることが多くありました。
障害があるかないか、効率が良いか悪いかだけでなく、違った価値観で「その人らしく」受け止めることで地域や人、企業の懐が深くなるように思います。
作業所という枠にはまらず、障害のある方だけでなく働きにくさや生きにくさを抱える方を支援し「しあわせ」を実感できることが大切だと感じています。我々だけでなく、障害のある方、企業、地域、行政、他の作業所などの人達と共に様々な価値観を受け入れられる社会を創ることが目的です。
障害のある方も健常者も同じ目線で暮らせるそんな新しい福祉を創造していきたいと夢を語られました。

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NPO法人 就労ネットワーク滋賀
所長 荷宮 将義
〒520-3004
栗東市上砥山851-6
TEL:077-559-2437
FAX:077-558-1797

さわらび作業所[同友しが 10’12月号掲載]

◆さわらび作業所の成り立ち

 さわらび作業所が開所するまでの経緯は30年前まで遡り、1980年に「甲賀の作業所を考える会」が発足、1982年に現在の前身にあたるさわらび共同作業所が開所されます。
 1993年に社会福祉法人さわらび福祉会が設立され、翌1994年に、障がいを持つ人たちに楽しく働く場を提供し、仕事を通じて人としての成長や生きる力が伸ばせることを願って、現在のさわらび作業所(身体障害者通所授産施設)が、2004年には合築施設として第二さわらび作業所(知的障害者通所授産施設)が開所されました。
 こちらでは障がいの重い方や、重複障がいをお持ちの方たちが働く場、訓練の場として、また日中を過ごす場として利用されておられます。

◆さわらび作業所の目指すもの

 作業所では利用者の就労を目指し、月に一度ジョブガイダンスを行われています。が、なかなか自主就労に結びつかないのが悩みだそうです。
 就労先である企業は、障がい者であっても本人の勤務態度を、人として、そのひととなりを見て成長の場を与えてくれる、と。職員は、障がい者であるという前提でその人を見てしまうので、企業の持つその姿勢や視点はとても勉強になる、と伺いました。
 また、就労は自分のペースで出来る作業所での作業とは違い、本人に負荷(ストレス)が掛かってしまいます。結果として、ご家族の方への負担が多くなってしまうことで、親御さんから就労を止めることが多いそうです。
 現在、重度の利用者の方が多くおられ、この方たちが加齢によって、これまでは杖で歩けていた方が車イスでの移動を余儀なくされてしまわれています。利用者が加齢するということは、そのご家族、親御さんも同じことが言えます。

 大槻氏は、作業所に通うだけで満足している人たちのその先を想うと、このままではいけないのではないかと考えられました。そして、さわらび作業所では、工賃と障がい、職員を秤にかけて、「作業」ではなく「仕事」であると意識をしてもらうことが大切なのではないかと、工賃が低くとも皆が手を通して請け負った仕事を成し遂げることを選ばれました。
 この選択は現状と将来を見据えた中で、職員の方と何度も話し合って出した答えだそうです。今はこの答えにたどり着きましたが、これからの日々を利用者と地域を見据えた施設づくり・人づくりをしていく中で変化していくことも大切だとお話を頂きました。


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さわらび作業所
施設長 大槻敏明
〒528-0005
甲賀市水口町水口6743-1
TEL:0748-62-4696
FAX:0748-62-9656

女性の法律事務所パール[同友しが 10’11月号掲載]

        

◇「女性の女性による女性のための法律事務所」

 女性の法律事務所パールは7名のスタッフ全員が女性であり、文字通り「女性の女性による女性のための法律事務所」として、2006年10月にJR大津駅前商店街に開設されました。女性だけではなく男性からの相談も歓迎されています。
取り扱われている法律問題は、離婚や相続といった家事の問題から債務整理、企業の法務や各種契約のトラブルなど多岐にわたっています。最近の傾向としては、今まで女性の方からの離婚問題や養育費請求が多かったのに、不況のせいで、失業したり、収入が減ったという男性側からの養育費引き下げの調停なども、増えてきているそうです。

今回、特に印象に残ったのが、所長の小川弁護士の次のようなお話です。「大抵の方が弁護士に依頼に来られる時には、既にこじれきって、最後の手段として来られる。もう少し早い段階で相談に来られていれば、違う結論が出せたかもしれないのに、という事例が多いんですよ」とのこと。ちょっと身体の調子が悪いなぁと思った時に病院に行くように、問題が重篤になる前に弁護士に相談することが、訴訟以外にも解決の道が見つかる可能性が高く、結果として時間や労力、そして費用の節約にもつながる、というお話でした。

◇多重債務者救済運動への取組み

 弁護士活動の他に、その延長として、多重債務者救済運動の推進にも取り組まれています。2004年12月、県内の多重債務者救済に携わる弁護士や司法書士、クレジット・サラ金の被害者・支援者らによって「滋賀県クレジット・サラ金被害をなくす会連絡会」(愛称・称びわ湖あおぞら会を結成し、事務所をあげてその活動の中心となっておられます。あおぞら会では、過払い金返還一斉提訴や多重債務救済・金利値下げなどの広報活動・署名運動といった市民運動のほか、借金の無料相談(月水金午後。077-527-7360)を実施しており、「困っている方があれば、遠慮なくお電話くださいね!」というお話でした。
2008年10月には、東京での「派遣村」などの運動に呼応して、労働・医療・教育・ホームレス支援・多重債務救済関係者など、広範な専門家や団体を結んだ「反貧困ネットワーク滋賀」ができましたが、スタッフは、この「反貧困」の活動にも力を入れておられます。

◇現在の悩みと課題

 パールのスタッフは、新進気鋭の弁護士からベテランまでバランスよく構成されていますが、創立4年目の事務所であるため、まだその存在を知らない方も多いようです。「困った時はパールへ」と頼られるような、市民の駆け込み寺となることが目標ですが、同じ志をもつ後継者を育成することは、今後の課題であり目標でもあります。
その為にも、実績を重ね、事務所の知名度を向上させていくことが必要だと、お話を頂きました。


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女性の法律事務所パール
〒520-0056
大津市末広町4-5 NS大津ビル2F 
TEL:077-510-1098
FAX:077-510-1099

今月の企業訪問:ひばり観光バス株式会社[同友しが 10’10月号掲載]

ドライバーのクオリティは滋賀県内NO.1を自負

 「笑顔創造企業」をキャッチコピーに、湖北地域をメインとした一般貸切バス事業(観光バス事業部・旅行センター事業部)を取り扱われています。
 最初に後継者として入社され、5年前に先代社長であった父親の後を継ぎ、社長に就任された山﨑氏に事業継承について伺いました。
山﨑氏は先代から「(従業員を)100%信用してはいけない。しかし、1%でも疑ってはいけない」等、矛盾のある言葉をよく聞かされたと言います。当時、後継者という立場では理解できなかったこれらの言葉の意味が、社長を継ぎ経営者となった今、少し判るようになった、と。
「『たら・れば』の話になってしまうが、今の経験を積んだ自分が先代の下にいれば、当時とは全く違う№2をやれると思う。後がない状態になれば頑張るしかない」とお話いただきました。

◇バスの魅力を発信

 今より少し昔は社員旅行といえばバス旅行で、皆で出掛けるのが当たり前だったのではないでしょうか。以前は企業の社員旅行に特化して営業をされていましたが、昨今の社会情勢や景気の動向によって社員旅行自体がなくなってしまっているそうです。
 そこで、ひばり観光バスでは自社で独自のツアー旅行の企画を立てたり、貸切バスの様々な利用法をお伝えしたりと、バスの魅力を発信されておられます。
企画バスツアーであれば、見知らぬ方とのふれあいや、大勢で一緒に出掛けることでのエコロジーや旅費コストの削減、プロの運転手による運転で移動中も車中で楽しめます。
貸切バスでは、大中小と複数のバスを保有することで可能となる送迎やグループ旅行、貸切パーティーなど利用方法は様々です。

観光旅行では要望によってコースの変更やオリジナルコースの作成もして貰えます。
なんと現地を知り尽くしたドライバーが添乗業務もして頂けるそうで、心ゆくまで観光を楽しむことが出来ます。そんな多才を持つひばり観光バスのドライバーのクオリティは県内№1の自信があると山﨑氏。

 最後に、「旅行業界で閑散期にあたる頃にお客様への感謝を還元できるようなバス旅行を企画中です!」と。少しだけ内容を教えて頂きましたが、とても素敵な企画でした。
他にもバスの旅の魅力を知る山崎氏のお勧めが満載ですので、バス旅行をご予定の方は是非一度御相談されてみてはいかがでしょうか?

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ひばり観光バス株式会社
代表取締役社長 山﨑 識
〒526-0018
長浜市森町426-1
TEL:0749-62-7111
FAX:0749-62-3113

今月の企業訪問:株式会社 山梶製作所[同友しが 10’9月号掲載]

 ㈱山梶製作所は1976年創業、ワイヤーハーネス製品全般を製造販売されています。
一番取扱いが多いのが自動車部品用のセンサーやシートベルトに使われているワイヤーハーネスで、次に多いのが農建機、船舶用のワイヤーハーネスとなります。少ロット多品種を取り扱われています。
 先代である父親の急逝により1993年に2代目として山梶氏が事業を承継。しかし、それまで大手企業の技術職に就かれていたこともあり、当時は「経営」をするという状況ではなかったそうです。


◇創る会への参加

 同友会へは、2005年12月に入会されますが、なかなか会活動へ参加できずにおられました。
社内の改善・改革活動を進めるためには、またよい会社づくりをしていく為には、従業員とどう接していけばよいのか真剣に考えるようになりました。
暗中模索の中、たまたま参加した東近江支部の研究グループ会で、第27期経営指針を創る会を勧められます。
 経営指針を創る会への参加を決め、第1講から最終講まで、回を重ねるごとに経営について、従業員への対し方等、山梶氏なりの答えや課題を見つける事が出来たのではないでしょうか。
 2009年6月に経営指針書を作成し、PDCAをきちんと行わなければ会社が成長できない、その為に必要なことは何か。
そのうちの一つとして、経営者にとって従業員・お取引先・金融機関といずれの繋がりも大切であるということを明確にすることを強調されました。


◇少ロット多品種の製造

ワイヤーハーネスの大口の注文は、人件費の安い海外での生産がほとんどとなり、少ロット受注は国内での競争が激しくなっているそうです。
当代ではこのワイヤーハーネスの製造販売を続けていくために、少ロット多品種を取り扱っていくことになります。
その為に、会社のめざす方向を決め、従業員と役割分担をしっかりと決めて会社の経営を行なっていきたい。また、経営の勉強をもっと深めていきたい、とお話いただきました。

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株式会社山梶製作所
代表取締役 山梶源時
〒521-1342
蒲生郡安土町上出313-4
TEL:0748-46-3039
FAX:0748-46-5190

今月の企業訪問:株式会社 農環[同友しが 10’8月号掲載]

 『だれもが共に働き、共に歩み、共に暮らせる地域づくりを目指します』を経営理念に掲げ、2003年5月に設立。
設立当初からの古紙回収リサイクル事業と昨年4月から始められた洋服リフォーム・リメイク技術専門校「縫工房」、そして今年7月にオープンした服のリフォーム・リメイク専門店 縫工房フォレオ大津一里山店の運営と障害者の職業支援・斡旋をされています。


 基幹となっている古紙回収リサイクル事業は、2006年より同友会・ユニバーサル委員会が行った古紙回収PJの委託先でもあります。
 3台あるパッカー車は県内全域を回収に走り、一般家庭や企業からの回収に加えて、県内の共同作業所と提携・協業することで、毎月まとまった回収量が確保し、それが継続的な収益へと繋がっています。
 古紙リサイクルの主体は行政ではなく、民間が70-80%を占めており、その一翼を担われています。また、古紙も地産地商とすることで地域の経済活動に繋がる、ということから農環で回収した古紙は県内事業者へと卸されているそうです。

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◆価値を変える・転換させる

 技術専門校「縫工房」では、洋裁の未経験者でも3ヶ月でリフォームの基本を習得することが出来る初級、高度な技術を習得する中級、リフォーム技術とリメイク技術を習得する上級の3つのコースが選択できます。
併設のリフォーム専門店「縫工房」ではボタン付けからオーダーメイドの縫製も請けられています。古着であっても新たに着られたり、お気に入りの服がカバンや小物として生まれかわります。
 本年度から滋賀県ひとり親家庭等在宅就業支援事業を受託されています。どんな便利な時代になっても裁縫という手作業はなくなりません。そこで、技術専門校「縫工房」で受講し、洋服リフォーム・リメイクの技術を習得することで、就職や在宅業務、独立開業といった仕事の幅が広げることが出来ます。

◆自分の仕事に誇りが持てるか?

 古紙はリサイクルすることにより再生紙として、古着はリフォームやリメイクすることにより新たな価値が生まれます。
「環境にやさしい」をスローガンにするのではなく、視点や価値を転換することがこれから必要となるのではないか。同じ様に雇用され、働く人が仕事についてどのように意義(価値) を持つのかも重要になります。企業が目指すもの、その意義が働く人の意義と重なり、自らの仕事に誇りを持てるかに係わってくるのではないでしょうか。

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株式会社 農環
代表取締役 那須信子  
〒520-3004
栗東市上砥山851-6
TEL:077-558-1796
FAX:077-558-1797

今月の企業訪問:有限会社マキノ製作所[同友しが 10’7月号掲載]

 湖北の県道161号線沿いにある有限会社マキノ製作所は、先代が鉄工所を営まれ、左崎氏で2代目になります。
現在取り扱われているのは、公園遊具(鉄・木・FRP・ステンレス等)、修景施設(休憩所・水飲み・コンクリート造形他)、環境整備製品、公園施設メンテナンス、鋼材、関連資材、機材の販売・修理など。公園遊具施設をメインに受注生産によるニーズに応じた企画・設計から製造・据付・メンテナンスまでの全てを自社で行われています。

◆色彩による危険勧告
 公園を思い浮かべると、ブランコ・滑り台・鉄棒、ジャングルジム・・・と様々な遊具がありますが、マキノ製作所ではそのどれもを、更には東屋やベンチといった設備も取り扱われておられます。
遊具に使われている色彩に原色が多いのは子どもの好みによるものですが、注意を必要とする部位に黄色を、危険だと思われる部位には赤色といった警告色を配色されています。
設置敷地内における遊具や設備においては、その使い方を考慮して配置されています。しかし、特に子どもの使う遊具については想定外の使い方や管理不足による遊具の劣化、腐食などによる事故を引き起こすこともあります。
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◆リスクとハザード
遊具による事故が発生する度に規格基準が厳しくなり、管理よりも撤去という方法が取られることが多くなっているそうで、場所によっては撤去されないまでも、想定外の利用がされないように可動式の遊具が動かないようにボルトで固定されたりしているようです。これらを指して左崎氏から『リスク』と『ハザード』という言葉が。
ともに『危険』と訳される言葉ですが、『リスク』は遊びの楽しさに伴う危険。冒険と言い換えても良いかもしれません。ある程度の危険が伴うけれど、その危険への挑戦が楽しさに繋がり、危険を回避する能力や、予知する能力が養われ、自身に対する危険予測が出来るようになる。一方の『ハザード』は、遊具の配置や構造、維持管理の状態に起因する物的ハザードと、想定外の使い方や周辺での行動、子どもの服装や持ち物などの、利用者に起因する人的ハザードの二種があります。除外すべきなのはハザードですが、「子どもの安全」という名目によって子どもが克服すべきリスクをも取り除かれてしまっているのが現状の社会ではないでしょうか。

◆環境の変化と課題
 遊具業界を取り巻く環境は近年あった市町村合併で地元業者への受注の減少や、規格基準が厳格になったことで遊具の可能性が失われたりと様々に変化しています。
根源に少子化という先細りが見えている業種ではあるものの、如何に自社の特色を活かして存続をしていくのかが今後の課題であるとお話を伺いました。


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有限会社マキノ製作所
代表取締役 左崎雅彦
〒520-1812
高島市マキノ町西浜1008-1
TEL:0740-28-0811
FAX:0740-28-0314

今月の企業訪問:内保製材株式会社[同友しが 10’6月号掲載]

◆「感響の家」

 創立は1953年。社長就任と同時に株式会社として法人組織変更をされました。川瀬氏で3代目になります。創業当時は製材所として、徐々に製材の他に建築も請け負うようになられ、現在は総合請負として仕事を請け、職人さんへ仕事を頼む形を取られています。
 製材工場を持つことから、建材によっては丸太を買い付け、自社で木材へ加工、乾燥の工程まで仕上げられます。価値ある住まいづくりとは何かと考え、お客様の想いを受けてその場で形に出来るように、と自社で設計もされています。

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 「感響の家」とは経営理念の「そこに住むご家族の豊かな感性を育み、こころとからだにやさしく響く家でありたい」から。生活様式や価値観というものは時代と共に変化していくものですが、衣食住の「住」の担い手として「創り手良し・住まい手良し・世間良し・環境良し」という四方良しの理念にぶれずに提案し続けたいとお話いただきました。

◆こだわりの工法


 内保製材では「エアパス工法」という3つの工法特性を併せ持った住まいづくりをしています。パッシブソーラーシステムといわれる太陽熱や地熱などの自然の力を活かし、夏は涼しく冬は暖かい空間をつくり出す工法に壁体内通気工法、新・外断熱工法と呼ばれるものです。
その他に使用する木材の全てに国産の無垢材を使い、近年では滋賀県産材の使用率を上げておられます。また、日本古来の工程を用いて内装を現代風に、可能な限り自然素材を建材として使用することで、心と身体にやさしい住まいづくりを目指されています。
 最近ではHPを通じてのお客様も増えており、「住居」という目的に、職人の作り上げた家を望まれる方へ提供できるように商圏を県内全域と変えられました。
 こちらでは、モデルハウスで宿泊体験が可能となっています。体感温度がまるで違うので、特に夏や冬の寒暖が激しい時期に体験・体感して頂きたいとのこと。


 現在の悩みは、社内での「報告・連絡・相談」が徹底出来ていないといった社員教育と育成。そして、会社組織づくりだそうです。
同友会には、なかなか参加が出来ていないと仰られていましたが、是非例会や研究グループ会にご参加いただき、悩み解決の糸口をつかんでいただければと思います。


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内保製材株式会社
代表取締役 川瀬之洋
〒526-0244
長浜市内保町1032
TEL:0749-74-0161
FAX:0749-74-0514

今月の企業訪問:株式会社 アンデケン[同友しが 10’5月号掲載]

☆めざすは菓子作りナンバーワン

 JR近江八幡駅から琵琶湖方向に5分ほど歩いたところにネオ・ルネッサンス様式風の建物があり、そこがチーズケーキの店「アンデケン」です。
「アンデケン」とはドイツ語で「想い出」という意味だそうです。店に入ると色とりどりのケーキが並べられ、すぐ奥で数人がケーキを作っておられるところが見えました。明るく生き生きと働いている姿が印象的でした。
 1965年11月和菓子店から洋菓子専門店「十一屋」を開店。1991年3月法人化、1995年8月彦根店を開店、1999年10月株式会社アンデケンに社名を改称されました。

◆菓子作りにかける思い


 島田氏は東京での修行を経て、2000年6月に入社、現在シェフとして菓子作りの先頭に立っておられます。店に並ぶ30種類くらいの洋菓子はすべて自社で作られています。
 「一度食べたらまた欲しくなる、一つ食べたらもう一つ食べたい」と思っていただけるような菓子作りを目指しています。味覚が欧米化し、年齢層により味覚、食感の好みの違いがありこれにどう応えていくかが課題です。
また、洋菓子は和菓子に比べ変化が激しくどんどん新しいものを創りだしていかなければなりません。四季折々のものを取り入れながら工夫しています。また、竜王町の作り酒屋さんとのコラボレーションで「酒ボンボン」を出しました。ほかにも日本酒を使った菓子を現在開発中です。
 小さなころから菓子屋になりたい夢は叶いました。初心忘れるべからずを念頭に、大好きな菓子作りにいつまでも楽しく、かつ厳しくやっていきたいと思っています。個人的にはチーズケーキで先代を超えることを目標にしています。将来の夢はナンバーワンのケーキ職人になることです。

◆本物へのこだわり

 新店舗の計画は今は考えていません。多店舗にすると経営効率上、工場で量産して各店舗に配送せざるを得ません、そうなると鮮度が落ちます。落とさないためには添加物を入れることになります。安心して、おいしく食べていただくために、添加物の不使用と本物づくりにこだわりをもっています。
 同友会には、私もまだまだ修行中の身でありあまり出席できていないのですができる限り時間をつくって出席して多くの経営者とのかかわりを持つなかで経営者としての勉強をしたいと思っています。


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株式会社アンデケン
専務取締役 島田 渡
〒523-0891
近江八幡市鷹飼町551
TEL 0748-33-2100
FAX0748-32-8668

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