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「クリエイティブ・クラスの世紀」を読む

2007/06/20 20:41:49
「クリエイティブ・クラスの世紀」(リチャード・フロリダ著)という本を読みました。著者によると「今アメリカから、多くの「才能」が流失している。1990年に、クリエイティブな職業につくアメリカ人は、総労働力の10㌫に過ぎなかったが、現在では約4000万人(30㌫)がクリエイティブ産業で働いている。そして、クリエイティブ産業は最大の富を産出している。経済を、クリエイティブ、製造、サービスの三つに分け、おのおのを雇用者所得で比較すると、クリエイティブ産業が全体のほぼ1/2(2兆ドル)を占める」そして「04年11月、ブッシュ大統領が再選された日に、カナダの移民局のHPにアクセスしたアメリカ市民は通常の約6倍(2万件→11.5万件)に跳ね上がった」そうです。一方カナダ、ドイツ、フィンランド、オランダ、スイス、オーストラリア、シンガポール、台北などもアメリカのクリエイティブ層の誘致に熱心に取り組んでいるようです。では、なぜクリエイティブ層がアメリカを嫌うのか?著者はブッシュ共和党の進めるネオコン路線が、自由な行き来を生命線とするクリエイティブ層にとっては我慢がならないと分析しています。「愛国者法」「査証入国改正法」などイスラム教国を中心に極端に出入りを制限し、自由を認めない政策と、自由な発想を何よりも大切にするこれらの人々は相容れないということです。わが国も、安部首相がアメリカに寄り添い、平和憲法を改正して、海外に軍隊を送れるような国にしようと熱心です。しかし、国は自由と平和があってこそ栄えると言う、教訓がここにも示されているのではないでしょうか?世界に誇れる平和憲法の精神を堅持して、世界中の自由と平和を愛する多くの才能に日本に来てもらうことも、今の国内の閉塞感や人口問題の解決に少しは役立つのではないでしょうか?経済も中小企業も平和の中でしか、発展はないというのが同友会の歴史の教訓です。(M)