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びわ湖かがやきカンパニーvol.72 2017年6月 株式会社 福月

びわ湖かがやきカンパニーvol.72 2017年6月 株式会社 福月

 給食、宅配弁当、仕出し料理など高島の「食」を担ってきた株式会社福月。先代が町長を務めていた時代に地域の目玉商品となった「アドベリー」の生産・加工も行っています。2代目の専務取締役、福井雅之さん(滋賀県中小企業家同友会高島ブロック所属)を取材しました。(取材/4月11日)

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先代が名付け親になった
「アドベリー」
高島の地域活性化プロジェクト

 御社のアドベリー事業について教えてください。

福井 高島では13年前から「アドベリー」が生産され、加工品が販売されています。きっかけは、161号線沿いに新設する道の駅「藤樹の里あどがわ」で特産品を販売し、〝地域の活性化〞につなげるためでした。当時、日本ではほとんど栽培されておらず、アントシアニンや葉酸などのポリフェノールを豊富に含み、抗酸化作用があるということでニュージランドが主産地のボイセンベリーが選ばれました。「アドベリー」という名前は、そのころ安曇川町長であった私の父が名付けました。
 当社を含めた地域の生産農家さんは、デリケートな果実の栽培にさまざまな苦労を重ねて有機栽培や無農薬栽培を実現し、店舗や事業所は果実や果汁をジャムやケーキ、パン、菓子、ジュースなどに加工し、特産品として売り出しました。
 80代になる父は現在でもアドベリー栽培を手掛け、市内のアドベリー生産の4割を担っています。当社におけるアドベリー事業は、全体売り上げの1割ほどではありますが、何とか今後も地域を元気づけるツールとして残していきたいと思っています。

過渡期を迎えた「給食・仕出し業」
変革の時代へ

 創業は昭和39年とのことですが、これまでの歩みとは。

福井 豊かな水資源に恵まれたここ高島では、古くから繊維織物が地場産業にありました。40年ほど前、織物組合の給食センターに勤めていた父がその事業を引き継いだことが当社発足の始まりです。父や母世代の人によると「朝は弁当や給食、夜は宴会料理を寝ずに作った」とのことで、当時は好景気に沸いていたようです。
 やがて地域の繊維産業が衰え始めると、企業は給食サービスや弁当補助などの福利厚生を削減し、さらに誰もが想像しなかったコンビニが、弁当分野で強力なライバルとして出現するなど当社にとって逆風が吹き荒れていきました。現在の給食生産数はピーク時の2分の1にまで減少し、この20年ほどで事業縮小に伴う人員整理を余儀なくされてきました。この先5年後、10年後を見据えても、この地域での給食や仕出しのサービス業に大きな成長は見込めないと予測しており、進むべき道の取捨選択を迫られる時期にきています。
 近年、需要の高まっている高齢者向けの個人配達を始めました。直接お宅に配達に行きますので、特に一人暮らしの高齢者には、安否確認にもつながります。メニューもこれまでは〝働き手〞向けのボリュームのあるおかずが主体でしたが、野菜中心や発酵料理で名高い高島の土地柄を意識したメニュー開発にも挑戦しています。
 最近、県内の大手給食業者が食中毒が原因とみられる業績悪化で廃業に追い込まれました。衛生管理はコストがかかりますが、表には見えない部分です。しかし、これをおろそかにしては「食」の事業は担えません。これまで同様、安心・安全には十分に配慮していきたいですね。今ある生産設備を活かし、これまで以上に地域の現状やお客さまの要望をくみ取ったサービスを展開し、今後も「食」を通じたサービスで社会に貢献していけたらと思っています。

「行動」が生む
新たな「つながり」
挑戦は、可能性へ

 他にも新しい取り組みを始められたようですが。

福井 事業の見直しの中で、アドベリー栽培で残るツルや葉、給食事業で出る生ごみを活用できないかと考え、堆肥にして再びアドベリー栽培に活かす取り組みを始めました。すると、このエコ事業に共感してくださった新旭町のローソンの店長さんが、同店にも生ごみ処理機を導入され、ローソンで出る生ごみを堆肥にして当社のアドベリー畑へ提供してくださることになったのです。当社はアドベリージャムをローソンさんに置いていただくことになり、面白いつながりが生まれました。ローソンでもこのような取り組みは全国初だそうで、ローソン本部やゴミ問題に敏感な海外からも視察団が訪れたほどです。
 一つ「行動」を起こせば、想像を越える何かを生み出すのだとわかりました。これまでは利益優先でやってこれましたが、同友会で改めて「経営」について学び直し、今後は社員も同じ方向を向いて相互協力しながら進んでいく必要があると感じています。

株式会社 福月
高島市安曇川町五番領140-1
TEL 0740-32-4001
http://www.fukuzuki.com/

「びわ湖かがやきカンパニー」に掲載希望の会員様は、同友会事務局までご連絡ください。
お申し込み多数の場合は、理事会等で掲載順を決めさせていただきますのでご了承ください。

滋賀県中小企業家同友会事務局
TEL 077-561-5333

びわ湖かがやきカンパニーvol.71 2017年5月 株式会社 ケレスたなか

びわ湖かがやきカンパニーvol.71 2017年5月 株式会社 ケレスたなか

 テーブルの天板やパーテーションの小ロット・短納期生産を可能にし、ネット販売を通じて商圏を全国に拡大する株式会社ケレスたなか。3年前には特殊技術で間伐材を用いた環境にやさしい集成材を開発、事業化しました。代表取締役、田中和彦さん(滋賀県中小企業家同友会東近江支部所属)を訪ねました。(取材/3月28日)

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需要減の„箱もの“厳しい木工業で42年

 御社の沿革を教えてください。

田中 昭和50年に父が多賀町で木工屋(田中木工)を立ち上げたのがきっかけです。幼いころから父の背中を見て育ち、家具の製造やモノづくりに興味をもっていた私も、平成3年に勤め先を辞めて家業に入りました。景気のよかったころは、大手企業のOEMで家具や建具の構造躯体を中心に生産し、順調な経営状態でした。しかし、バブル期を過ぎるとメーカーが次々と生産拠点を海外へ移し、当社も改革を迫られました。当時の取引先経営者の方からのアドバイスで父が機械化を決断し、省力化に努めました。必要なときに必要な設備投資を行ったことで景気の荒波を越え、生き残ることができたのではと思っています。父の時代は仕事を「待つ姿勢」でしたが、私が携わってからは、新しい分野やオリジナル開発を視野に「積極的に仕事を獲得しに行く姿勢」へと方針転換していきました。

ネット受注システムを確立
小ロット・短納期を実現

 工場では従業員の方が、木製パネルの加工や梱包をされていますね。現在の主力事業とは。

田中 ここにある木製集成材のほとんどは、オフィスや店舗で使われるテーブル天板やパーテーションに加工します。これらは当社で生産する製造物の90%を占めています。また注文は80%以上がインターネット受注であるため、取引先は全国区に及びます。企業はもちろん、個人でもさまざまな物をネットで買う時代です。天板だけを買いたい企業や業者、個人からの注文が、ネットを介して毎日入ります。
 主なネット卸業者との間には受注管理システムを導入し、注文品の形状、材質、色、数量、価格などの入力を注文者サイドの責任とすることでリスクをなくし、受注における事務管理も大幅に軽減しています。これらのシステム化は、在庫をなくし短納期・小ロット生産を可能にし、他社と大きな差別化を図っています。

間伐材の有効利用
滋賀の森と自然環境を守る

 3年前に社名を変更されていますね。オリジナル製品も生産されたとのこと。

田中 これからの時代で誰もが関心の高い環境問題を見据え、滋賀県内の森林を守るための事業を展開しました。
 森林の保護、川や琵琶湖の浄化、生態系の保全には、森林の定期的な手入れが不可欠です。しかし森林に光を入れるために行う間伐作業で伐採される木のほとんどはチップにして燃料や建材の下地となるにとどまり、有効な利用法がなく自然保護活動にかかる作業対価に至らないのが現状です。小径間伐材をもっと有効に活用できないかと考え、間伐材で作る構造合板や集成材に特殊な加工を施すことで「光触媒抗菌消臭化粧板クリーンケレスボード」として商品化しました。シックハウス症候群など健康にも配慮した環境商品であるため、多賀小・中学校、木之本
小学校、虎姫高校、豊郷町立豊日中学校、滋賀県立大学などの教育施設でもデスクの天板として納入させていただきました。この事業をきっかけに、社名も変更し、時流に乗って勢いをつけたいところでした。しかし、同事業の立ち上げ当初に運営ディレクションを担当者に任せきったことで、さまざまな面で無理が生じ、事業として革新的な成長を遂げられずにいます。私自身の反省すべき点であり、今後の課題を感じているところです。

個人・会社の目標を明確に
ケレスボード販売網の整備

 御社の今後の展開とは。

田中 ケレス事業部を立ち上げた当初の摩擦を機会に、今後の事業運営の仕方、従業員に対するケアについても改めて考えるきっかけになりました。現在は、テーブル天板やパーテーションなどの木工事業部に注力
していますが、安定受注のある木工事業部で経営の基盤を築きながら、滋賀県の企業として滋賀の自然保護の一助を担う「びわ湖材」を有効活用するケレス事業部を再び活性化していきたいと考えています。
 私を含め全社員が目的・目標意識をしっかり定めて進んでいけば、まだまだ伸びていけると思っています。

株式会社 ケレスたなか
彦根市出町73
TEL 0749-49-3911

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滋賀県中小企業家同友会事務局
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びわ湖かがやきカンパニーvol.70 2017年4月 株式会社ツジコー

びわ湖かがやきカンパニーvol.70 2017年4月

株式会社ツジコー

家庭用の照明器具から、植物栽培用の照明器具および生産工場システムを開発し、機能性植物の六次産業化を実現。時代を見据えた積極的なビジネス展開で業界の注目を集めるツジコー株式会社、代表取締役の辻 昭久さん(滋賀県中小企業家同友会 甲賀支部所属)を取材しました。(取材/2月24日)

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「光」の持つ新たな可能性を追求
世界で唯一、アイスプラントの
水耕栽培に成功

 植物工場向けの「照明」からさまざまなビジネスを展開をされていますが、これまでの御社の歩みとは。

辻 昭和38年、地元の木材を使った木製シェードを商材に創業を開始、その後は大手家電メーカーの協力会社を経て、主に家庭用の照明器具の設計・組立・検査を基幹事業にしてきました。時代の流れにより照明はLEDへとシフト、コア技術を活かし太陽光と似た3波長ワイドバンドLEDの開発に成功し、このLEDを用いた野菜の完全閉鎖型植物工場の設計・組立を実現しました。さらにそこで栽培する野菜をより栄養価の高い機能性野菜にする自動システムを開発し、特許を取得しました。農薬汚染の心配のない安心・安全な高機能野菜を天候に左右されず安定的に供給するシステムは、国内はもとより世界中で急速に需要が高まっており、さらに、3波長ワイドバンドLEDのUL/CSAを取得し、アメリカへの輸出も始まっています。 私が経営に携わってからの13年、日本経済は幾多の荒波を経ています。何もしなればこの会社もなかったかもしれません。今があるのは、大手企業の協力会社にとどまらず、自社による新しいモノづくりを追求し、チャレンジする行動力を失わなかったからだと思っています。

人間力の向上と徹底した予算管理
個人と組織を活かすマネジメント

 創業から53年以上。新規分野へ進出する技術力、安定した経営の裏にはどんな社内努力があるのでしょうか。

辻 現在、社員数は112名。工場の現場労働はどこも働き手が不足しています。当社の生産ラインでも、ベトナムの技能実習生が活躍しています。
 一方で開発の仕事では、将来を見据えた農業分野の事業に惹かれ、理系の学生や技術者から多くの問い合わせがありますが、ここに腰を据え、「共に夢を叶える」という気持ちで、じっくりと取り組んでくれると見込んだ県内の若者を採用しています。
 社員教育の取り組みとしては大きく2つ。一つは「社員力・人間力の向上」です。京セラの稲盛和夫さんが提唱された「京セラフィロソフィ」(企業人としての心得)をさらに簡潔にまとめ直した手帳「ツジコーフィロソフィ」を3年前に発刊し、毎日その内容を全社員で輪唱しています。「会社とは何か」「働くことは何か」「生きることとは何か」ということを常に意識することで、いつ、どんなときでも正しい判断ができるヒントになればと考えています。
 二つ目は「徹底した予算管理」です。部署ごとに予算を決め、数字を守るための経費の使い方を部署に任せ、毎月、部署単位の決算を行っています。これにより常にコスト意識を持って効率よく仕事を進めることができます。また、当社の従業員は男女ほぼ同数で、実力をしっかり評価する体制が従業員のモチベーション維持にもつながっているようです。総じて離職率が低いのも当社の特徴です。

次世代に向けた新事業に挑戦
健康食品・化粧品の「原料」開発
を推進

 今後、もっとも力を入れる事業とは。

辻 日本の農業者は高齢化し、各地で深刻な担い手不足となっています。また、近い将来、世界的な人口増で食物が不足する時代がやってきます。遺伝子組み換え食品による効率化が進む中、日本ではその安全性や倫理面についての懸念が広がっています。しかし一定のモラルを守ったゲノム編集(品種改良の技術)は、現実問題に対応する手段として避けられない流れでしょう。次の世の中に求められる「農業」分野に加え、もう一つ世界共通の関心事は「美容」と「健康」分野です。すでに
機能性野菜アイスプラントを粉末に加工し、栄養補助食品グラシトールとして製造・販売を進めていますが、さらに化粧品などの「原料」として抽出加工するという新たな事業に参入しています。その拠点に選んだのは、今なお自然の中で自給自足の暮らしが行われているラオスです。農薬や化学肥料に汚染されていないピュアな土地、ラオス固有のアーユルヴェーダ由来のハーブにも注目し、現地の人たちによる有機栽培と機能性成分の抽出加工を目指しています。
 健康食品・化粧品の「原料」の開発には莫大なコストと時間がかかるため、ライバル他社の追随は容易ではありません。ラオス事業が次世代の新たなビジネスチャンスをつかむことになると期待を寄せています。

ツジコー株式会社
(本社)甲賀市水口北脇1750-1
TEL 0748-62-2233
http://www.tsujiko.com/

びわ湖かがやきカンパニーvol.69 2017年2月 株式会社 アットスクール

びわ湖かがやきカンパニーvol.69 2017年2月

株式会社 アットスクール
不登校や発達の課題を抱えた子どもたちが多く通う学習塾「アットスクール」(草津)。近年、これらの悩みを抱える子どもたちが増加し続けています。代表取締役の鈴木正樹さん(滋賀県中小企業家同友会会員 湖南支部所属)を訪ねました。(取材/1月26日)

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発達障害のある子どもが増加
苦悩する親子が通える場を

 アットスクールを立ち上げられたきっかけとは?

鈴木 現在、学習障害や注意欠如などを抱えている子どもたちが増え、不登校の子どもを合せると全国で約80万人といわれています。しかし、もっと細かな項目に分けると、何らかの原因があって学校生活に支障をきたしている子どもたちはこの約3倍、クラスに4〜6人はいることになります。ここ10年で5倍近く増えており、滋賀県内でも特別支援学級は満員状態です。
 「学校に行きたくない」というのは自己防衛です。つらいことがあるから引き込もる。子どもはもちろん、そんなわが子を抱えて苦しむ親の気持ちはいかばかりでしょうか。
 10数年前、身近な子どもが自殺に追い込まれた場面に出会いました。「なぜ、こんなことになるのか、何とか私にできることはないか、やるしかない」という思いでした。12年前、妻に大反対されながらも大手商社を辞め、草津駅前にアットスクールを開校しました。継続的に活動を続けるためには、NPO法人ではなく、適正利益を出しながら存続できる株式会社としてスタートを切ったのです。

「就労&自立」を目標に
幼児から高校まで一貫サポート

 アットスクールではどんな支援をしているのですか。

鈴木 学校や園の負担を考え、通常学級へ行けるくらい軽度にも関わらず、特別支援学級へ入級する子どもたちがいます。これは非常に問題視すべきことです。日本はインクルーシブ教育(すべての子どもに対して一人ひとりに合った適切な教育的支援を行う教育)が遅れており、特別支援学級を経ると就職活動等で不利な立場になることが多く、大変生きにくい社会なのです。
 勉強や運動が苦手だったり、友だちや大人たちとうまく関係を作れない子どもたち、一見普通の子どもに見えても実は何らかの障害を抱えている子どもたち。アットスクールでは、そういう子どもたちが自己肯定感を持つような教育支援をします。また学習支援だけでなく専門家を入れて、人間関係の築き方まで指導し、将来的にきちんと就労し、自立できる力を身につけさせてあげることが使命だと考えています。
 彼らの多くは、ケアの仕方次第で十分に就労できる人材であり、納税者となって社会に貢献できる人材です。オールマイティは難しくても、一人ひとりの得意なことや個性を活かした分野、たとえば一つの事を極めるような職人のような仕事では健常者以上の能力を発揮する可能性があります。職人の担い手が不足している業界も多く、貴重な労働力として登用してもらうことで、企業と労働者双方の良い関係を築ける道を開きたいですね。
 アットスクールを立ち上げた当初に関わった子どもたちがそろそろ成人を迎え、社会に出ようとしています。彼らが自立し、就労できる受け皿となる企業がたくさん生まれるように、彼らにどう接すれば能力を発揮し、生産性を上げることができるのかについても助言できる、企業の相談役も担うことができればと思っています。中小企業家同友会の加盟企業にも、ぜひ広く呼び掛けていきたいと思います。

フランチャイズ校の立ち上げ
個性を活かせる社会を

 新たにフランチャイズ教室が立ち上がるとのこと、活動が広がりをみせていますね。

鈴木 増え続ける不登校や発達障害の子どもたち、彼らを取り巻く問題は今もこれからの日本社会において大きな課題だと思います。人よりこだわりが強かったり、コミュニケーションが苦手だったり、計算は得意だけど漢字や文章理解が難しいなど、得手不得手は人それぞれです。十人十色、一人ひとりの個性を大切にできる社会になるには、同じ志をもって活動してくれる人や企業が増えていくことが必要です。
 塾の運営に加え、全国への講演活動、放課後デイサービスや保育所訪問事業なども並行し、サポートの輪を広げています。私たちの取り組みは県内外で反響があり、現在の草津校・大阪校に加え、今春には南彦根と東住吉に新たにフランチャイズ教室が誕生します。
 12年前に一人で立ち上げた会社は、社員13名、パート・アルバイト8
0名を抱えるまでになりました。企業として存続するためにも収益を上げながら、一人でも多くの悩める子どもやその親御さんたちを支えていきたいと思っています。

株式会社 アットスクール
草津市大路1丁目18-28
TEL 077-565-7337
https://www.at-school.jp/

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滋賀県中小企業家同友会事務局
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びわ湖かがやきカンパニーvol.68 2017年2月 株式会社 柿木花火工業

びわ湖かがやきカンパニーvol.68 2017年2月

株式会社 柿木花火工業

びわ湖のほとりで「キラ」っと輝く滋賀県中小企業家同友会メンバーの事業所、商品、サービスをご紹介します。

< インタビュアー>取材まとめ:八木真紀(有限会社ウエスト)


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競技大会で入賞した花火や環境に配慮したエコ花火など、花火店として新たな風を吹かせる長浜の株式会社 柿木花火工業。三代目代表取締役社長の柿木博幸さん(滋賀県中小企業家同友会北近江支部会員)にお話を伺いました。(取材/11月30日)

日本人の感性を映し出す花火
 御社の花火と特徴とは。

柿木 一昨年に私が開発した濃い青色発光の花火は、諏訪湖の全国競技大会で3等 長野県知事賞に入賞した作品です。青色の発色自体が難しいばかりでなく、光る時間も長めを実現し、各地の花火大会で好評を得ています。
 日本の花火は、能楽の「序破急」に通じていることがわかります。序は導入の静かな部分、破は中心となり展開される部分、急は終わりすっきりいう演出理論です。打ち上げから終わりまでの数十秒の間にさまざまなドラマが描かれていることは、外国の花火には見られない日本の花火の奥深いところです。花火の種類は、菊、ダリア、牡丹などの花の名前や枝垂れのように光の線が垂れる金冠、銀冠など、花火用語が統一されています。
 昔、戦が盛んだったこの地域では、合戦の際の合図である「狼煙」や鉄砲の火薬技術が変化して花火が町の風習となり、姉川や高時川の沿川では陣屋と呼ばれる花火打上げの司令塔が置かれていました。町ごとに花火を作って競技大会を開いていたほど盛んでしたが、昭和25年の火薬類取締法の施行から急速になくなっていったそうです。

人生のターニングポイント
自らの存在意義を見出す
チャレンジ精神の原動力に

 花火の製造業者は滋賀で1社のみですが、事業を継承されたいきさつとは。

柿木 初代の祖父と二代目の父は花火を仕入れて商売をしており、自社で本格的な花火製造に乗り出したのは三代目の私からになります。スポーツマンだった私は、ボートでの大学推薦がありましたが、それを取り止め大手企業へ入社しました。その会社自体に何の不満もなかったのですが、25歳のとき、自分の人生を改めて見つめなおす出来事に出会いました。自分が今生きていること、花火屋に生まれたことは意味があるのではないかと考えるようになり、自分の進むべき道を確信し、家業を継ぐことに決めました。花火とは、人が笑顔になり、拍手をして喜ぶ仕事
であること、父がたった一度も仕事の愚痴を言わなかったことも後押ししました。20代のうちに技術を習得したいと考え、静岡県の大手花火会社に修業に出ました。師匠は本来なら弟子をとらない方だったのですが、祖父との縁のお蔭で実現しました。修業時代では技術はもとより、本当に多くのことを学ばせていただきました。
 懸命にスポーツに励み苦楽を積んだ経験、最初に入社した大企業での知識、厳しい修業時代に会得したこと。帰郷したときは、すべての経験が自分を支え、「波に乗る」という感覚でスタートを切ることができました。
 設備を整え、花火製造を始めましたが、本業以外の仕事も積極的にお手伝いしています。例えば甲賀忍者に伝わる火薬の調合を頼まれたり、コーヒーの出がらしを微粉末にして火薬に利用する研究をしたり、身近な材料で花火が作れることを小学生に教えるなど、他の花火屋がやらないようなことも、「今の私があるのは、意味がある」という考えのもと、前向きにトライさせてもらっています。

「エコ花火」の自社開発
企業独力を重ね、業界に旋風を

 今後の課題や展望とは。

柿木 中国など外国産の安価な商品との価格競争は、花火業界でも例外ではありません。当社もかなり苦しんだ時期がありました。打開するには、何か特徴を出さなくてはなりません。花火の玉皮は紙で作られ、花火大会終了後には大量の燃えカスが地上に降っています。「ゴミを極力出さない花火を作れないか、それを琵琶湖を有する滋賀から発信できないか」と考え、4年の歳月をかけゴミの排出量を15分の1程に抑える画期的なエコ花火の開発に成功しました。玉皮は魚や鳥が食べても影響がない生分解性のプラスティックに、割火薬は独自の研究から植物の種を使用し、打ち上げと同時に燃え切ってしまうものに。何とか、このエコ花火を広げていけたらと思っています。
 全国各地の花火大会では、参入できる業者がほとんど固定されています。当社は県内唯一の花火製造業者ですが、県内の主要な花火大会でさえ県外の業者が独占し、門戸が閉ざされているのが現状です。
 青色花火のように特徴のある商品、滋賀県産のエコ花火、そして皆さまに感動していただけるような魅力ある花火をつくり、多くの花火大会へ参入していけたら。そして、さらなる雇用も創出し、地元にも貢献できるような企業として残り続けていけたらと思います。

株式会社 柿木花火工業
長浜市本庄町388
TEL/0749-62-3503
http://eco-hanabi.com/

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滋賀県中小企業家同友会事務局(担当 廣瀬)
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びわ湖かがやきカンパニーvol.67 2017年1月 株式会社 坂田工務店

びわ湖かがやきカンパニーvol.67 2017年1月 株式会社 坂田工務店

1892年(明治25年)の創業以来、坂田工務店は湖西・伊香立にて地域の工務店として多くの建築に携わってきました。同社の家づくりの考えや今後の展開とは。4代目代表取締役、坂田徳一(滋賀県中小企業家同友会相談役理事・大津支部所属)さんを訪ねました。(取材/11月24日)

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地域の環境保全&経済活性化
循環型地域社会を目指して

 坂田工務店さんの家は、木の魅力を存分に感じることのできる家ですね。家づくりにおいて大切にされていることとは。

坂田 使用しているのは地元の木です。地元で育った木を使うことは、私たちにとって大切なことです。山に手を加えることで森林の荒廃を防ぎ、地域の林業と経済の活性化にもつながります。私たちは、自然の恵みを享受しながら環境を守る循環型の家づくりを目指しています。
 丸太の大黒柱、天然木や自然素材の土壁を配した木の家。木目の風合いやぬくもりに癒されながら四季の移ろいを感じることができます。子どもたちの手や足、五感を刺激し、感性を磨きながら心の豊かさを育む家は、自然を肌で感じることのできる家ではないでしょうか。
 現在では利便性や快適性など機能を重視した家づくりが主流となりました。たとえば今や標準設備のようになってきた食洗機。子どもと一緒に食器を洗えば、親子のコミュニケーションタイムになり、残さず食べることの大切さを学ぶ機会になるのではないでしょうか。
 自然素材を活かし、伝統工法を受け継ぎながら、家族みんなが心豊かに暮らせる家づくりを心掛けています。

安心できる暮らしの提案
「ハコ」の産業から
「暮らし」の産業へ

 これからの家づくりで必要なことや課題とは。

坂田 阪神淡路大震災をきっかけに私自身の建築に対する考えが大きく変わりました。町の崩壊はもちろん、何より家族みんなの暮らしを育む安らぎの場である「家」の倒壊が原因で多くの方が亡くなったという事態に大きな衝撃を受けました。
 それまでは父のやりかたに背を向け、効率や見ばえを重視した家づくりをしていましたが、家族が安心して暮らせる家づくりと工務店の基本について改めて見直したいと考えるようになりました。大阪のMOKスクールに通い、木造住宅の耐震性や室内環境を基礎から学び、木組みや職人の技など知識を深めました。
 環境やエコを意識した家づくりもこれからの時代には必要です。滋賀に建てる家だから、その土地の気候風土を知り尽くした工務店だからこそできる住まいと暮らしを提案していきたいですね。こうしたつくり手の思いに共感してもらうためにも、積極的に地域活動に取り組んでいます。学校の木工教室や職場体験の受け入れ、公民館活動、チャリティイベント開催など地域住民との交流の機会を作ったり、住まいの町医者として建物診断を行い、空き家や古民家などのリノベーション推進など、地域に役立つ企業を目指しています。また、志を共にする地元の工務店
や団体と、森林保護や地域資源を利用した家づくり、湖西の移住者支援活動なども行っています。

住み手にとっても
つくり手にとっても
家づくりは一生の仕事

 坂田工務店のビジョンとは。

坂田 人々の生活の基礎となる「家」は、最初からすべてをそろえるものではないと父は言います。「一代目が強固な基礎と木組みで家を建て、二代目は家の調度品をそろえ、三代目は外回りを整え、四代目が修繕し保持する」。家はみんなの暮らしを育む場所であり、修繕や補修をし、手を入れながら、愛着をもって住み継がれていくものであると。
 お客さまへお引渡しのとき、「これからが本当のお付き合いです」と伝え、何かあればすぐに対応するため、商圏は1 時間以内に絞っています。
 住み手にとって家が一生のつきあいであるのと同じように、つくり手にとっても生涯をかけた仕事であるべきだと思います。なんのために働くのか。胸をはってその答えが言えるようなスタッフを輩出することも地域に求められる役割です。自らの仕事が社会に貢献し、自己表現することで自分自身も成長できると思える仕事場でありたいと思っています。

株式会社 坂田工務店
大津市伊香立下在地町967
TEL:077-598-3155
http://www.sakatakoumuten.co.jp/

「びわ湖かがやきカンパニー」に掲載希望の会員様は、同友会事務局までご連絡ください。
お申し込み多数の場合は、理事会等で掲載順を決めさせていただきますのでご了承ください。

滋賀県中小企業家同友会事務局
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びわ湖かがやきカンパニーvol.66 2016年12月 有限会社 池田牧場

びわ湖かがやきカンパニーvol.66 2016年12月 有限会社 池田牧場

東近江市の八風街道を永源寺方面へ。街道沿いの山間部でジェラートショップ、農家レストラン、アウトドア施設を運営する、池田牧場の代表取締役、羽田陽一郎さん(滋賀県中小企業家同友会東近江支部会員)を訪ねました。(取材/9月27日)

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酪農業に加え飲食・観光業へ参入

 池田牧場さんはジェラートが大変有名ですが、飲食業を始められたいきさつとは。

羽田 池田牧場が10頭ほどの牛で酪農業を始めたのは1956年のことです。その後、2代目の会長(池田義昭さん)が牛の数を増やし規模を拡大し、大手乳業メーカーへ生乳を卸していました。しかし、全国的な供給過剰から乳価が下がり、別の道を模索していたところ、専務(池田喜久子さん)の「ヘルシーなジェラートにしては」との発案がきっかけとなりました。
 最初は牛舎の一角で始めたのですが、搾りたての牛乳を使った〝酪農家のジェラート〞は次第に口コミが広がり、農道がお客さまで渋滞するようになりました。そこで地元の方々にも配慮し、牛舎だけを残して現在の山間部へ店舗を移転しました。ログハウスのジェラートショップに加え、専務の実家だった茅葺き屋根の古民家を移築し、地元の幸を提供する農家レストランもOPENしました。
 私がこの仕事に携わったのは2001年。ここでの初仕事は、関西系のテレビ番組の取材でした。テレビの影響は絶大で、〝酪農家のジェラート〞は一気に知名度が上がり、連日問い合わせが続くようになりました。

地元の良質な飼料用稲を使用
本来の甘さを残したミルク

 池田牧場のジェラートが人気の理由とは。

羽田 大切な牛の世話は、今でも会長が中心となって愛情を込めて行っています。永源寺の山々へ続くここ和南は、冷たく清らかな水が豊富で美味しいお米の産地です。地元農家さんから稲の実と茎葉をロール状にまとめた飼料用稲(WCS)を購入して牛に与えています。搾乳した生乳は低温で30分間かけてゆっくり殺菌します。一般的に売られている牛乳は、高温で2〜3秒間の殺菌処理であることに比べ、低温殺菌はより栄養価や美味しさを保った牛乳になっています。店で提供しているカフェオレを飲んでみてください。シロップを入れなくても甘味を感じますよ。この搾りたての美味しい牛乳をベースにしたジェラートが美味しさの秘
密でしょう。また、「自然豊かな森林のログハウスで、窓の景色を楽しみながら食べられるので一層美味しい」とのお客さまの声があり、のんびりリフレッシュしていただける環境であることも醍醐味のようです。

に支えられて今日まで
「農業」と「食」をつなぐ役割を

 今後の課題や展望とは。

羽田 ここまで来るまでは本当に多くの人たちの協力がありました。農家が新鮮な生産物を直接消費者へお届けするスタイルに共感してくださった方々、池田牧場のジェラートにほれ込んでオープン当初から変わらぬお取引をしていただいている店舗さま、熱意をもって設置交渉に来られる企業さまなど。また、人気に火がついたころ、目の回る忙しさですべてのご要望にお応えできず困っていたとき、お客さまの中でコンピューターに詳しい方が事務業務のコンピューターシステム化に協力してくださいました。
 ただ生産するだけでなく、「消費者の顔を見て商売ができないか」と考えた会長。人とのつながり、相互協力の大切さを早くから訴え、「農家」と「食」をつなぐ講演を県内外で行ってきた専務。TPP協定の行使で、食の安全や日本の農家の危機が叫ばれるこれからの時代ですが、利益だけを追求する会社にならないよう、今後も製品の品質を守りながら人とのつながりを大切にしていきたいと思っています。
 また、事業の新しい試みもスタートしました。それはずっと前からお客さまや県内の店舗さまからご要望をいただいていた、池田牧場の「牛乳」販売です。牛乳を販売するには、専用の設備に高額な費用がかかるほか、食品衛生法に基づく新たな法的申請手続きも必要です。また、賞味期限のない冷凍のジェラートとは違い、すぐに消費者の元へお届けするサイクルを構築する必要があるなど、多くの課題がありました。ジェラートの製造販売が好調だったこともあり、なかなか実現できなかった
のですが、何とか準備を進め実現できる運びとなりました。池田牧場の根底ともいえる「牛乳」の販売もぜひとも軌道に乗せていきたいですね。

有限会社 池田牧場
東近江市和南町2191
TEL:0748-27-1600
http://www.ikeboku.com/

「びわ湖かがやきカンパニー」に掲載希望の会員様は、同友会事務局までご連絡ください。
お申し込み多数の場合は、理事会等で掲載順を決めさせていただきますのでご了承ください。

滋賀県中小企業家同友会事務局
TEL 077-561-5333

びわ湖かがやきカンパニーvol.65 2016年11月 やわらぎ住宅株式会社

びわ湖かがやきカンパニーvol.65 2016年11月 やわらぎ住宅株式会社

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 創業30年のやわらぎ住宅株式会社。近江八幡と彦根を中心に新築住宅やリフォームを手掛け、これまでの住宅施工棟数は1700棟。中小企業家同友会の共育部門にも携わられた同社の代表取締役社長、山﨑裕基さん(滋賀県中小企業家同友会東近江支部所属)にお話をうかがいました。(取材/9月20日)

滋賀県中小企業家同友会にて「教育(共育)哲学」にふれる

 中小企業家同友会では共育部門に携われていたそうですね。

山﨑 もともと企業家の集まりやサークル活動などはあまり積極的ではありませんでしたが、縁あって2004年に滋賀県中小企業家同友会に加入し、〝共育委員会〞の委員長を務めながら県内外での講演活動などを行っていました。
 同友会の活動の中で「教育(共育)哲学」にふれ、地域社会における企業の社会的役割について改めて私自身も勉強し直すこととなりました。哲学というと難しいイメージですが、小学生のころに哲学に興味を持っていたこともあり、企業人として哲学を学ぶことに抵抗はなく、むしろ興味や知識をより一層深めることになりました。

企業発展に欠かせないこと
それは、物事の「成り立ち」や「本質」を知ること

 教育(共育)哲学とは、主にどんな考えですか。それを御社で生かされていることとは。

山﨑 今や全社一丸となった経営理念の実践は、経営者にとって共通認識となってきました。経営理念に基づき、中長期の方針を立てて努力していても予期せぬ出来事が起こったり、自社では対応しきれない社会の変動があります。このような変化著しい社会情勢をくぐり抜け、企業を未来へつなぐためには、経営者が、また社員の一人ひとりが「物事の理」を知ることがとても大切であるということです。「そこに至る」には、必ず「理由」があるのです。壮大なスケールになりますが、宇宙の中での地球、地球の中での人類、人類の中での世界、そして日本、私た
ちの暮らし。広い視野で今起こっている事柄の根本、理由を知ることで進むべき方向や道筋が見えてきます。
 たとえば、当社の建築業に当てはめると、家づくりおいて、何のためにつくり、それを設置するのか。やわらぎ住宅が2020年までに推し進める地球環境に配慮したゼロエネルギー住宅、施工費用を抑え子育て世代が無理なく快適な暮らしができるよう工夫された住宅、暮らしを楽しむためにデザイン性を重視した住宅。住む人がどんな暮らしを望んでいるのか、それにはどんな家が必要なのか。その設備、その家をつくる理由をつくり手と住まい手であるお客さまが十分に理解し、共通の認識を持つことで、本当に満足できる家をご提供することができるということです。
 厳しい経営環境の中では、社員一人ひとりの現場での判断が求められます。経営者だけでなく、社員たちの自覚と学びが企業を成長させ、そして地域社会や世界を創っていくのだということを私は社員に説き続けています。

仕事に携わる人たちを支え
社会、そして世界を創造
壮大なビジョンで邁進

 今後の御社の展望とは。

山﨑 私たちがご提供する「家」とは、お客さまの暮らしのお悩みやお困りごとを解決し、新しい家で実現したい夢を叶えることです。それは単なるモノではなく、日々の仕事の疲れを癒し、家族を幸せにし、社会の基礎を育みながら生きる上でのベースを築きます。
 このような重要な役割を担い、お客さまにとって生涯で最も大きな買い物でもある「家」づくりをお手伝いできることに、私たちは大きなやりがいと強い責任感を感じています。
 また、家を建てることは、建築工事に関わる多数の職人の方々や業者さまの仕事を生み出します。住宅取得と共に、新たな車や家具、電化製品などの購入や買い替えを促し、地域経済を活性化させるものでもあります。そして、家が売れることによってわが社の社員に給料を支払うことができ、社員の暮らしを支え、家族が幸せになるお手伝いができます。
 創業30年、これまでに建ててきた住宅は1700棟。これからも仕事を通じて社会に貢献し続けることが私たちの使命だと考えています。
 そしてこれからは、これまでの見識を生かして私なりに物事を判断し、日々の実務に携わる後進たちの進むべき方向を導いていけたらと思っています。

やわらぎ住宅株式会社
近江八幡市鷹飼町北3丁目17-4
TEL:0748-32-0080
http://www.yawaragijutaku.co.jp/

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滋賀県中小企業家同友会事務局
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びわ湖かがやきカンパニーvol.65 2016年10月 鈴木ヘルスケアサービス株式会社

びわ湖かがやきカンパニーvol.64 2016年10月

鈴木ヘルスケアサービス株式会社

彦根を中心とする湖東エリアで介護事業を展開する鈴木ヘルスケアサービス。鍼灸院から介護事業に乗り出し、15年で県下5箇所に事業拠点を置き、変化が著しい介護業界で躍進を続けています。代表取締役の鈴木則成さん(滋賀県中小企業家同友会北近江支部彦根ブロック会員)を訪ねました。(取材/7月14日)

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地域のニーズに応え
鍼灸院から介護事業へ

 介護事業に参入されるきっかけとは。

鈴木 昭和52年頃より父が彦根で鍼灸院を営んでおり、大学や他院で鍼灸やカイロプティックを学んでいた私は、平成4年に家業に入りました。在宅訪問の鍼灸治療をしていたとき、「今の介護サービスに不満がある。民間でもいいから良いサービスを受けたい」との声をよく聞いていました。ちょうど介護保制度が始まる前で、鍼灸師にもケアマネジャー(介護保険制度の中で利用者のサービス管理をする人)の資格を取得できるようになり、また、地域の皆さんが困っていた介護サービスに関してお役に立てたらとの思いから、平成11年に訪問介護をスタートし
ました。そして、介護保険制度が施行された翌年の平成13年、デイサービスをスタートしました。
 鍼灸治療院が始めた介護サービスということで信用度もあり、利用者のニーズを把握しながら徐々にサービスを拡大し、現在では、居宅介護支援事業所3か所、通所介護サービス事業所4か所、グループホームと小規模多機能ホームを各1か所運営しています。

業界8割を占める女性介護職員
出産・子育てを経ても
働きやすい職場に

 高齢化という社会情勢を背景に介護事業者が増えています。御社独自の取り組みとは。

鈴木 少子高齢化が進み、ケアハウスや介護サービス付きの高齢者住宅が相次いでできていますが、異業種から介護事業へ参入する企業の中にはサービスの質が追いついていないケースもあります。
 サービスは「人の質」により大きく変わるものです。一般的に介護職は重労働、低賃金、高離職率といわれていますが、介護をする側が満たされていなければ、なかなか良いサービスはできないものです。「働く環境を整える」ということを会社として出来る限り取り組んでいます。
 5年ほど前から厚生労働省の施策である、仕事と生活の調和を推進する「ワーク・ライフ・バランス」の実現に取り組み、この業界では異例ともいえる年間休日日数125日、連続休暇も取りやすい状態にしています。また、出産と子育てをしながらも仕事を継続できる体制「くるみん」認定を取得し、男性の育休取得、時間有給や短時間勤務、子連れでの出勤許可など子育て中のスタッフをサポートしています。「くるみん」の認定取得に関しては、出産で休業する女性職員の仕事を周りの職
員でカバーすることができるかということを各部署で話し合い、全社員で納得しがります。
 また、人材育成にも力を入れ、介護福祉士や介護支援専門員の受験対策講て決めることができました。職は100人ほどいますが、風通しの良
い会社を目指すべく年に2回ほど私が接トップに伝えられることで、仕事へのモチベーションが上がり、壁にぶかったときの方向性を変えることにつな座を社内で開催し、無資格の方には、働きながら無理なく介護資格を取得する制度を整え、受講時間を含めて給与を支給しています。これにより多くの職員がスキルアップし、当社の介護サービス力を高めています。

医療系ケアの充実
地域を見守り、まちづくりに貢献

 今後の課題やビジョンとは。

鈴木 良いサービスを提供するには、多大な設備費用や人件費が必要で、経営力が問われることになりますが、介護福祉と利潤追求は対局にあります。利益が上がれば報酬が引き下げられ、定期的な介護保険制度の見直しは中長期的なビジョンを描くことを難しくしています。変化の流れが速く、ひたすら向かい風が続く介護業界ですが、何とか持続的、永続的に事業を続けるため、将来について真剣に考え、戦略を描くことが事業者にとって必要だと考えています。
 介護の現場では、医療・看護系のケアを求められることが多くなっています。個人で開業されている訪問看護ステーションとの連携を深め、医療系ケアの充実を図っていく必要があります。
 また、当社は地域のさまざまな相談窓口である「地域包括支援センター」を受託しています。民間企業が受託するのは県内では当社1社のみ、全国的にみても珍しいケースです。相談を待つだけでなく、一人暮らしの高齢者宅を訪問し、お困りごとや介護ニーズについての実態調査を行っています。さらに高齢者だけでなく、保育に欠ける子どもたちの支援や障害を持つ方々の雇用など、事業を通してより良い町づくりに貢献していけたらと考えています。

鈴木ヘルスケアサービス株式会社
彦根市後三条町350-3
TEL:0749-24-0656
http://www.suzukihealthcare.co.jp/

びわ湖かがやきカンパニーvol.63 2016年9月 オーパル オプテックス株式会社

びわ湖かがやきカンパニーvol.63 2016年9月

オーパル オプテックス株式会社
琵琶湖畔でウォータースポーツ体験事業を展開するオーパルオプテックス株式会社。手ぶらで気軽にウォータースポーツを楽しめる施設として、県内外から多くの利用客が訪れています。代表取締役の山脇 秀錬さん(滋賀県中小企業家同友会会員 大津支部所属)にお話をうかがいました。(取材/7月12日)

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琵琶湖畔で親水性のある事業を
 ウォータースポーツ事業参入のきっかけとは。

山脇 オーパル オプテックスは、26年前、親会社であるオプテックス株式会社が社員の福利厚生の一環として設立しました。オプテックスの社長は学生時代にボート部に所属していたこともあり、社員だけでなく多くの人たちにヨット、カヌー、モーターボートなどのウォータースポーツを通じて琵琶湖の水に親しんでもらいたいとの思いから、一般にも開かれた会員制(個人・法人)のスポーツクラブとしてスタートしました。
 私はオプテックスで営業をしていましたが、ウォータースポーツに興味があり、オーパルオプテックス設立当初に異動を希望し、現在に至っています。

子ども向け団体客の
プログラム充実
湖上で水に触れる感動を伝える

 これまでの歩み、現在の事業の様子は。

山脇 バブルがはじけ、社会情勢が不安定になったころ、当社も会員制
のみで運営するには厳しい状況となり、体験教室やカヌースクールを始
めました。次第にグループや団体での利用が増え始め、現在では一般
の方々が滋賀観光の合間に立ち寄り、ウォーターボール、ウォーター
チューバー、ウェイクボード、カヌーなどを気軽に体験されるようにな
りました。ウォーターボールは琵琶湖レジャーの名物としてテレビなどでも取り上げられています。
 また、修学旅行や校外学習などの学校行事、スポ少などのイベントにも大変多くの利用をいただくようになりました。カヌーやドラゴンボート体験、琵琶湖のプランクトン観察やヨシ紙笛作り、外来魚釣りなど、様々な体験プログラムを用意しています。
 県外の人はもちろん、滋賀に住んでいても、琵琶湖に入る機会がない人は多いです。特に子どもたちには、湖上で五感を使って体感することで自然や琵琶湖の環境保護について改めて考えてもらえるきっかけになればと願っています。

大津から世界を目指す
子どもカヌー教室

 子ども向けのカヌー教室とは県内でも珍しいですね。

山脇 カヌー教室は今年で12年目を迎えました。当初は遊びのような雰囲気でしたが、現在は小中高の子どもたち約60名が所属し、そのうちの半数が選手コースを受講し、全国大会で1位2位の結果を出すほど真剣に取り組んでいます。指導は、オリンピックを目指しアジアでも上位の実力を持っていたスタッフが担当しています。体幹を鍛え、バランス感覚を養い、持久力をつけるなど、カヌーのトレーニングは成長期の子どもたちの運動能力を多方面から飛躍的に高めてます。本格的なカヌーのテクニックが習えると口込みで広がり、県外から通って来る生徒さんもいます。小学生でも大人が驚くほどの頑張りを見せる子どもたちもいて、大会での活躍はオプテックスの社員の皆さんも元気をもらっています。

登録スタッフの雇用確保
アウトドア専門職を目指す
若者の受け皿に

 今後の課題やビジョンを教えてください。

山脇 当社の社員は7人のみで、団体向けのイベントや水上スポーツの指導・補助は約70人のアルバイトさんたちに支えられています。カヌーやボートなどの経験者、学生、平日は主婦やシニア世代の方々もいます。ウォータースポーツは春から秋がメインになるため、冬は極端に利用がなくなります。そのため、登録してもらっているアルバイトの方々の雇用を維持できないという問題があります。空白の期間を解消するため、同じ問題を抱えるラフィティングの会社と連携し、冬でもできる自転車ツアーを企画しています。滋賀は、観光資源に恵まれていますが、
その特性を十分に活かした産業が未発達です。自然に親しみ、観光も楽しめる自転車ツアーを事業として軌道に乗せ、閑散期の業績確保と登録アルバイトの雇用確保を目指していきたいと思います。
 アルバイトの中には、スポーツやアウトドアの専門分野を学んだ優秀な学生もいますが、当社を含め彼らが正社員として就職できる受け皿が不足しています。もう少し業績を上げ、彼らがやりたい仕事に就くという夢をサポートできる企業になれたらいいですね。

オーパル オプテックス株式会社
大津市雄琴5-265-1 TEL:077-579-7111
http://www.o-pal.com/

「びわ湖かがやきカンパニー」に掲載希望の会員様は、同友会事務局までご連絡ください。
お申し込み多数の場合は、理事会等で掲載順を決めさせていただきますのでご了承ください。

滋賀県中小企業家同友会事務局
TEL 077-561-5333

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