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びわ湖かがやきカンパニーvol.76 2017年10月号 株式会社 滋賀フーズ

びわ湖かがやきカンパニーvol.76 2019年10月号

株式会社 滋賀フーズ

 パン、和菓子、総菜などの委託製造販売のほか、滋賀の特産品とコラボレーションしたオリジナル商品も開発する株式会社滋賀フーズ。代表取締役・水野茂樹さん(滋賀県中小企業家同友会湖南支部所属)を取材しました。(取材/8月17日)

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「食」に携わる事業の追求サンマルクでの経験活かし、独立

 これまでの歩みとは。
水野 実家は高島の今津にあり、私は明治時代から続く和菓子屋の三男として生まれました。戦後は大手菓子メーカーの特約店となり、二代目の祖父が菓子類の問屋業へ本格参入し、湖西商事株式会社を設立しました。このように食に携わる一家であったこともあり、長男の兄が23年前、サンマルクのフランチャイズ店を守山に立ち上げました。
 私も開店以降はチーフ、店長、マネージャーを経験し、営業活動や外販部門も担当しました。オープン当時は爆発的な人気で、ランチやディナー時には長蛇の列ができ大変な盛況ぶりでした。
全国100店舗ほどのフランチャイズ店の中で、料理部門売上№1になっていたほどでした。しかし、リーマンショック後は売上が急激に落ち、後にオープンした草津店は昨年閉店に追い込まれました。
 2010年、私は15年勤めたサンマルクから独立し、草津店のベーカリー
を朝4時から5時間だけ間借りする状態でパンの卸売り製造業をスタートしました。創業からこれまでの間では、資金調達や職場環境の整備、スタッフの確保と信頼関係等、多くの困難に直面しましたが、これまでの経験で得た知識やスキルを活かし自分の足で積極的に取引先を開拓していきました。〝サンマルク〞という名前が大きな武器となり、そのブランド力にチャンスをもらいながら、近年は自社のブランドを周知してもらいつつあります。

”食は人を良くする“
未利用の地域資源を活用

 地域の特産物とコラボしたオリジナル商品が好評のようですが、こうした商品を開発されたきっかけとは。

水野 若い頃、知人が立ち上げた肥料メーカーを手伝った時期があります。そのとき、出張先の九州で出会った農家さんが言われた〝食は人を良くする〞という言葉が、ずっと私の心から離れませんでした。また、熊本のトマト農家さんで大量の奇形やキズ物の未利用品のトマトを目にし「各農家で売れずに残ってしまう未利用資源があるはず。これを利用して何かできないか」と、その当時から考えていました。
 JA直売所や道の駅、生産農業組合に飛び込みでコラボ企画の営業をし、栗東のいちじく、守山のメロンやいちご、竜王の桃や柿などの地域特産物の未利用品を使って、パンやスティックパイ、菓子などのコラボ商品を開発しました。スティックパイは、県が地産地消を推奨する「おいしが うれしが」の商品としてさまざまな賞もいただきました。
 またこの秋、滋賀の観光や飲食物、移住などをPRする滋賀県情報発信拠点「ここ滋賀」が東京・日本橋にオープンするのですが、当社の「滋賀まるごとスティックパイ」を特産品コーナーに陳列することが決まっています。

機械の導入で効率化
歴史に残る「食」の提案を

 現在の事業内容や今後のビジョンを教えてください。

水野 〝手作りパン〞のPRを強化したことや日持ちのするスティックパイを商品開発したことで、一気に販路が拡大しています。現在、道の駅やJA直売所、学校給食のほか、大手の事業所や県立高校での出張販売、さまざまなイベントへの出店、また、高速道路のサービスエリアは繁忙期に何往復もして納品しています。フル回転でパンやパイを作っていても、追いつかないと感じるときがあります。今後、さらなる事業拡大を見据えると「機械化」が大前提になるでしょう。例えばスティックパイも製造工程での無駄を省くため、オーブンで焼成するだけでなく食品乾燥機で一気にサクサクに仕上げるなど少しずつ機械を導入し、効率化を図っていきます。しかしながらパンや焼菓子の味を左右する〝手作り〞
にはこだわっていきたいですね。
 委託販売は返品があり、季節や天気にも左右されるので製造販売数を計ることに日々頭を悩ませています。しかし、サンマルク時代で〝待つ〞商売の厳しさを知っているので、当面は店舗での営業はせず、出張や卸販売を主としたパンや焼菓子製造に力を入れていくつもりです。そ
して、滋賀産県食材とのコラボ商品のように、食を通じて地域活性化に貢献し「歴史に残る食べ物」を作り続けたいと思っています。滋賀県(琵琶湖)に波紋をおこすイメージで、会社のロゴをデザインしました。まずは2020年の東京オリンピックを視野に入れ、100年以上愛される商品を作り出すことが、当社の今後の大きなビジョンです。

株式会社 滋賀フーズ
守山市石田町240-13
TEL 077-599-0012

 「びわ湖かがやきカンパニー」に掲載希望の会員様は、同友会事務局までご連絡ください。
 お申し込み多数の場合は、理事会等で掲載順を決めさせていただきますのでご了承ください。
 滋賀県中小企業家同友会事務局
 TEL 077-561-5333