記事一覧

トップ > コラム > 大津支部 > 社員との絆の創り方、社員主体の会社へ!大津支部10月例会を開催しました。

社員との絆の創り方、社員主体の会社へ!大津支部10月例会を開催しました。

大津支部10月例会
「経営者自己中心主義から社員が主体的に動く社員中心主義へ」
~全ては社員との健全な関係づくりから始まる!
組織で取り組むことの凄さ、知ってますか?~
  報告者  木村一弘 (山一産業株式会社 代表取締役社長)
 滋賀県中小企業家同友会青年部総括幹事
  日 時  2017年10月24日(火) 18時30分から21時
場 所  びわ湖大津館 桃山会場
  司 会  松井敬樹   座長  川勝健太
  参加者  33名

ファイル 1853-1.jpg

1 自己紹介
  木村さんは、姉二人の3人兄弟として生まれ、祖父から跡取りとして育てられます。
会社の金属加工業が赤字で縮小し、使用していない建物は賃貸にし、鈑金業が主な事業になられます。
  木村さんは当初、他社の機械工作メーカーに勤務したが、転勤の辞令があり、退職。
退職後、勉強し、簿記2級を取得され、中小企業診断士試験も目指されますが、断念。その後、自分の会社に入社されます。

2 過去から現在に至るまで
  木村さんの経営者としての心情の変化の流れは、大きく3つに分類されます。
①自己保身時期 → ②売上至上時期 → ③管理型経営時期) 
  お父さんである、工場長が倒れ、木村さんは山一産業㈱を引き継がれますが、当初は工場長のやり方を踏襲し、潰れたら工場長の責任と思い、好きに仕事をされておられました。その後、売上至上主義となり、商社型経営(外注を増やす)に取り組みますが、クレームが増える事態に。
仕事も家庭も最悪な状態になられ、リーマンショック(2009年)に財務を見て愕然しされます。
  コスト削減をしなければならないと感じた木村さんは、原価削減、経費削減を徹底しされます。エアコンをつけさせない。現場に机を置き、社員を監視する。
その結果、社員が次々と辞めていき、最初いた22人の社員が5人に。
社員の態度も最悪で、あいさつはしない、遅刻はする。会社主催の忘年会を開催するが、別で忘年会を実施するなど、関係は最悪な状態となります。
  また納期が遅れるのが当たり前、職場は上司の不満を言いふらす、社内での不倫も発生し、職場環境も最悪な状態に。

ファイル 1853-2.jpg

  社員や職場環境が最悪な中、このままではいけないと思われた木村さんは、以前に入会していたが、全く参加していなかった同友会へ参加され始めます。
その時に、社員との関係を大事にしている経営者の方が取り組んでいた「何があっても社員の日報には返事をすること、交換日記として活用する」という話を聞き、取り組みを始められます。
  そして、2011年には経営理念(京セラを参考)を作り、2013年に発表。
仕事で起こる全てのこと社長の責任にする。社員にはモチベーションが下がらないようにチャレンジさせる。社員と共に成長する。という理念を掲げられます。

ファイル 1853-3.jpg

3 社員が成長するための環境づくり
  その後木村さんは、社員が成長する環境創りに邁進されます。
  特に①面談開始、②環境整備、③チームコンパの実施の3つに力を入れられます。
①面談開始
 面談は、新人から開始。なれてからベテランと行う。
面談は、13時から30分間、1対1で、4カ月に1回(3カ月に1回)実施されます。面談内容は議事録をとり、内容を覚え、以後、社員とのコミュニケーションを大切にし、木村さんより積極的に話しかけ、信頼関係を深めます。
 面談の主役は従業員。「傾聴と承認」であり自分から決して話さない。
コーチングも学び、提案があれば、すぐに実践されます。
面談中は、電話の取次ぎも一切行わず、社員との時間を大切にされます。
②環境整備
仕事ややりやすくする職場を実践。毎週金曜日13時から30分間。仕事として環境整備を優先させます。納期が遅れても環境整備の取り組みは実施し、写真をつけて報告し、必ず社長がコメントを入れた。
また社内にカメラを設置し、当初抵抗があったが、社長の机も映し、会議室など誰がどこにいるかわかるようにされます。
徹底した清掃を15分、話しながら楽しく行われます。
②チームコンパ
  面談で、人の好き嫌い、仕事が遅いという話があり、チームで食事会をすることを決められます。食事会は強制参加。しっかりとチームには報告書を出すことを義務付けます。最初は社員からも抵抗があった食事会ですが、今では、社員同士の絆も深まり、率先して社員から取り組むようになったと言います。

木村さんは面談が一番重要。人間関係、信頼関係を作るには徹底的に話を聞かなくては いけない。また社長は絶対に嘘をつかない、売り上げや経営状態も聞かれたら包み隠さず話すこと。そして社長が自分を認めていると社員に思ってもらうこと。存在価値を認めていると思われるように接すること。
また木村さんは、社員を家族と思うように。昨年度より家族見学会を実施されます。
当初は否定的であったが、8割の家族が参加し、社員と社員の家族がどんな仕事をしているのか?それを知るとても良い機会だったと木村さんは話されます。

ファイル 1853-4.jpg

4 まとめ
社長がぶれないこと、明確に価値観を示すことが重要だということ。
そして、仕事は物を作ることであるが、人間関係も仕事である。
仕事だから、(食事会のときも)給与を支払う。
人間関係を良くすることを抜きに人間尊重の経営などありえないと木村さんはおっしゃいます。
  木村さんの報告より、多くの学びを得ました。また様々な取り組みを丁寧に報告して下さり、明日に使えるヒントがたくさんある大津支部10月例会でした。

ファイル 1853-5.jpg