リンク集

過去ログ

2010年度以前の記事

滋賀同友会
携帯からも最新の
情報が見られます。

記事一覧

トップ

ビジネスマッチングのチャンス! 大津支部12月交流望年会!!を開催しました!

2016年12月15日(木)に雄琴荘にて、大津支部12月望年交流会が参加者26名の中開催されました!

毎年恒例となっている望年例会、今年はビジネスマッチングを目的とした、交流会ということで、大津支部会員でもある雄琴荘さんで行いました!!

ファイル 1703-1.jpg

まずは、今年度から取り組みが初まった会員企業紹介ビデオが流されました。
大津支部でのビジネスマッチングを目的として、サークルワークス 代表の松井さんが、大津支部の会員さんの企業へ取材に行き、その会社のPRビデオを作成し、例会で流すという取り組みを行っています。
とても好評な企画で、今回で7社目の紹介となります。
今回は、(株)カワカツをご紹介させて頂きました!

ファイル 1703-2.jpg

そして、会員企業紹介ビデオの後は今回のメインであるビジ活交流会が行われました!
参加者全員、1人持ち時間1分で自社紹介を行って頂き、自社の事業内容や強み、そして今後力を入れていきたいことなどを発表して頂きました!!
1人1分という短い時間で的確に自社紹介をされる方もいれば、まとめるのに苦労されている方もおり、うまくまとめて発表された方に対しては、周りから自然と「おぉ~」という歓声が・・・
1分経つと鳴る非常なベルの音が参加者の笑いを誘い、大変盛り上がる自社紹介となりました。

ファイル 1703-3.jpg

その後は休憩をはさんで、参加者の自社紹介を聞いての自由質疑応答へと入りました。
マッチングの提案や事業の詳細などの質問が飛び交い、45分の時間があっという間に過ぎました。
参加者は、建設業から、弁護士、社労士、運送業、保険関係、自動車事業などなど多種多様な業種の方が一同に集まり、まさに異業種交流会という形を模様しておりました。
普段聞けない、業界の話や、異業種だからこそできるマッチングの提案など、様々な交流が行われ、非常に盛り上がりのある交流会となりました!!

ファイル 1703-4.jpg

そして、交流会の後は、望年会が開催され
鴨鍋をつつきながら、参加者全員で親睦を深めました。

今年最後となった大津支部の例会、ビジ活をメインとした望年例会は大きな盛り上がりを見せ、大成功となった例会でした。

ファイル 1703-5.jpg

甲賀支部 12月例会を開催しました。

12月15日木曜日の18:30から21:00までサンライフ甲西にて滋賀県中小企業家同友会甲賀支部12月例会が開催されました。
株式会社ライフコミュニケーション代表取締役の辻俊昭氏に「『仕事』=人生最大のアトラクション~私の「考え方」どう思われますか?~」というテーマで報告いただき、13が参加しました。
ファイル 1705-1.png
20歳で保険業務と出会い生命保険代理店を創業されてからお客様のためにひたむきに仕事に取り組まれます。その甲斐もあり厳しい環境の中でも順調に事業を拡大され社員の雇用もされます。ただ、社員を育てようとされますがなかなか思うようにいかず苦労されます。「時代」の移り変わりの中から、社会・仕事・サービス・雇用・顧客・等々あらゆるものの価値観の変化を実感されます。
ファイル 1705-2.png
そのような経緯のなか、社員を「雇用する」という意識よりも、社員も自立した「個人」であると考えられるようになり、その「個人」が高いレベルで協力出来る組織づくりを目指されます。
グループ討論でも「共育」を中心に、自社での「会社」「社員」「雇用」の在り方や捉え方を改めて深く掘り下げることの出来た例会となりました。
ファイル 1705-3.png

中小企業を地域振興の推進エンジンに!~三日月大造滋賀県知事へ2017年度の要望と提案を提出~

◯中小企業を地域振興の推進エンジンに!~向き合い・語り合う場の継続を提案~

 滋賀県中小企業家同友会(代表理事 蔭山孝夫 会員数610名 以下滋賀同友会という)は、2017年12月15日(木)午前9時半に知事公館を訪問し、三日月大造知事へ「2017年度滋賀県に対する中小企業家の要望と提案」を提出しました。
⇒要望書 http://www.shiga.doyu.jp/request/
ファイル 1701-1.jpg
 蔭山孝夫代表理事は「県政へ要望と提案を行って、今回で20回目となります。いきいきとした地域社会を実現するために、中小企業家として出来ること、すでに取り組んでいることに向き合っていただき、一緒に知恵を出してより良く推進して行くための施策を提案しています」と趣旨説明を行いました。

ファイル 1701-3.jpg
 このあと参加者より、県中小企業活性化条例による施策をさらに実効性のあるものとするために、県内中小企業の実態調査を行うことや、現場の中小企業経営者と向き合い、継続して話を聴き、施策の立案と推進を担う場として、産業振興円卓会議(仮称)の設置が重要であること。県が定めた「新しい豊かさ創造・実感 滋賀プラン」を推進するためには、地域経済の主人公である中小企業を、支援を受ける側から施策を推進するエンジンにする条件と環境整備がカギになると提案。他県の事例も紹介されました。

ファイル 1701-4.jpg
 障がい者や就労困難な若者の職業体験や、福祉施設と連携したキャリア教育の取り組みも紹介され、2019年の秋に第20回目となる障害者問題全国交流会(主催・中小企業家同友会全国協議会)を滋賀で開催することも伝え、滋賀県としての協力を要請しました。

ファイル 1701-2.jpg
 三日月知事からは、条例による中小企業施策への意見が求められたほか、就労困難者の雇用促進と障害者問題全国交流会への期待が寄せられました。
 滋賀同友会は、今年度内に要望と提案への回答をいただき、それを基にした懇談会を商工観光労働部と開催する予定です。

文責 滋賀県中小企業家同友会 専務理事 廣瀬元行

立命館大学経済学部キャリアデザイン講義第12講~“生きる・働く・暮らす”の実現~

 滋賀県中小企業家同友会と立命館大学経済学部との協力協定に基づいて大津市、草津市とも連携してスタートした同学部1回生対象の「キャリアデザイン」講義第12講が12月14日(水)16:20~17:50まで立命館大学びわこ・くさつキャンパスで開催され、滋賀県中小企業家同友会会員の(社福)八身福祉会 施設長 小島 滋之さんより「“生きる・働く・暮らす”の実現」をテーマに講演していただきました。
ファイル 1707-1.jpg
 (社福)八身福祉会は、就労が困難な方々の働きたいという想いを支援し、労働を通じて共生社会創りを目指しておられます。
障がい者の働き方、働く場をつくるとは、就労を支援する上での障がいが何かを考え、働き暮らし続けることや働きがいを見出す上での障害に対し、想いと創意と専門性をもって支援に取り組むことです。
例えば、数を数えられない(知的障がい)からこの仕事は無理だと決めつけるのではなく、どうやってこの仕事をしてもらうかを考え、障がい者の働きたい!に応えることです。知的が障害なのではなく、作業上必要となる計数が出来ないことが仕事へ向かうことにおいての障害であり、数を数えられなくても、治具を工夫することで計数は可能なのです。
 では、働くとは何か。何で働くか?ほとんどの人が「生活のため」「お金が必要だから」と答えるのではないでしょうか。
 しかし、金銭の価値が分からない障がい者の方も毎日休まず頑張って働き、工賃を受け取りに来られます。それは、労働することによって価値ある存在と認められ、欲求が満たされるからではないでしょうか。
 労働が人に果たす役割として、心理的要素と生物学要素があります。
心理的要素は、生理的欲求→安全の欲求→所属と愛の欲求→承認(尊重)の欲求→自己実現の欲求というように段階的な欲求があり「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」とマズローが仮定する通り、人は成長を望んでいます。
 生物学的要素は、目的意識的に自然にはたらき掛けるという労働が進化の過程でヒトとサルを隔て、働くことが「人として生きること」そのものです。また、ヒトはヒト同志が関わらずには生きていけない動物として進化を遂げていきました。人間は、労働によって進化・発達し、役割という存在意義をもって協力して人と関わらなければ生きられない生き物です。お金を得るためとは違う角度から働くということについて教えていただきました。
ファイル 1707-2.jpg
 日本の現状は、人口自然増減率が9年連続で減少し、毎年20万人以上の総人口が減っています。こうした問題の中、労働者(就労者)までもが減ってきています。すると市場の縮小、GDPの減少、自治体の崩壊、社会保障費の拡大などの影響が及ぶなど、日本の未来は課題だらけです。
すぐ側の地域が抱える課題は「自治会加入者の減少」「高齢化、若者の流出による人手不足」「独居や老老介護等の危機的世帯」「空き家の増加」「耕作放棄で荒れ果てた田畑」などがあります。
また、人がコスト化してしまった派遣労働など働く概念が変化してきています。オートメーション化、生産の海外移管、労働過多によるストレス、家族関係の希薄化など、不安定な労働が不安定な生活になり、結果、働くことそのものに支援が必要な方が増えてきています。

 このような課題を解決していくために、地域に存在する事業所としてできることは、「地域課題を、地域と共に解決する」ことです。顔の見える地域という小さな取り組みで中小企業所だからこそ課題の解決に手を伸ばせることがあると、(社福)八身福祉会では、空き家と休耕地を利用して障がいのある方の就労支援事業を展開し、地域の高齢者の活躍の場を創設するというモデル事業を始めるそうです。この事業は障がい者をはじめとする就労困難者が役に立てる存在にと変わっていけるようにとの思いから挑戦されるそうです。
社会背景を心の片隅に置いて頂き、身近な地域のことでも何か小さなことから「生きる・働く・暮らす」ことにご協力ください!と熱く語って下さいました。

 働くことそのものの支援とは何か?なぜ必要か?を考えることが出来る講義でした。
小島さんありがとうございました。


滋賀県中小企業家同友会
事務局員 中村 香澄

人間尊重経営についてのいくつかの考察~経営指針を創る会第5講講義要旨~

人間尊重経営についてのいくつかの考察

 滋賀県中小企業家同友会第38期経営指針(経営理念・経営方針・経営計画)を創る会の第5講が2016年11月26日に(土)に行われ、宮川卓也さん(滋賀同友会副代表理事、宮川バネ工業(株)会長)より「労使見解を基に人間尊重経営を考える~人間尊重経営についてのいくつかの考察~」をテーマに問題提起が行われました。抽象的なイメージになりがちな人間尊重経営を、具体的にどう捉えるかを分かりやすく問題提起した内容ですので、概要ですがご紹介いたします。
 
ファイル 1700-1.jpg
 経営指針書(経営理念+経営方針+経営計画)を作っても、会社経営の力にならない場合があります。その第一の理由は、「労使見解の精神」の不理解からだと言えます。

人間尊重の経営は手段?・目的?・信仰?

 まず、人間尊重の経営について定義しましょう。「同友会運動の発展のために」(中同協発行、新版6ページ)には以下のように解説されています。
・社員の自主性・自発性を尊重し、自由な発言を保障して、個人の人間的で豊かな能力を引き出す社風を育てる
・経営指針に基づく全員参加型経営や自由闊達な意思疎通のできる社風を目指す。そのために民主的なルールを尊重し、平等な人間観の下で、創造力を発揮する民主的な社内環境を整備し、社員の能力の開花を目指します。
・労使がともに学びあい、育ちあい、高次元での団結、あてにしあてにされる関係を作り出すこと。社員にも社外での自主的活動(PTA,ボランティアなど)への参加を促し
一言で言うと「『労使見解』の精神に基づいて、経営者と社員が共に育ちあうことを目指す経営」だと言えます。
ファイル 1700-2.jpg
 かつて(いまも?)同友会では「人間尊重の経営で飯が食えるか!?」と言う議論がありました。そのように問う人は、人間尊重の経営を「手段」として捉えているのでしょう。そうすると、経営指針書も「儲けるための手段」ということになります。

 では、「目的」だとすると、どうなるでしょう。
 例えば、経営が苦しく赤字になってきて「クビ切り」が頭に過ぎったとしましょう。労働法では30日前か30日分の給料を払えば良いとあるので、そうしようとする。それでも、解雇権の乱用にはお咎めがあります。
 労使見解には、労使関係とは一定の雇用関係であると同時に、現代においてはこれを軸にして生じた社会的関係でもあると定義づけています。つまり、雇用関係だけなら労働法に抵触しないし、そうしなければならない理由があれば解雇をしても良いが、社会的関係と捉えると、それだけではすまなくなります。
 中小企業は地域の人を社員として雇用しています。同じ地域社会、、滋賀、日本、世界を構成している仲間が、わが社で働いてくれているという社会的な関係があります。
 そうすると、経営が苦しいから法に則って「はい、さようなら」と考えることが出来るのでしょうか。世界を共に作っている仲間と思えば、苦しくても雇用を維持することに全力を集中する、たとえそれが無理でも再就職をどうするかまで考える。社会的関係とはそう言うことであり、人間尊重の経営を目的だと考える以上は、そういう事態にしないことは当然ですが、厳しい局面に至っても安易な解雇を行わない姿勢を貫くことが必要なのです。
 結局、「手段」「目的」の、どちらかだけではないことは確かです。

 最後に、「信仰」にしてしまっている人。
 信仰とは絶対者に対する合一的な態度です。労使見解がそうなってはいけません。だって、労使見解には答えは書いていませんから。そのかわり、一文一文が重いんです。そこを読み解き、いかす能力が問われます。
 例えば先に紹介した「人間尊重の経営」ですが、旧の「同友会運動の発展のために」には「個人の尊重」と定義づけられていました。新版にはそれが見当たりません。そこで、「人」と「個人」と言うことを考えてみましょう。
 「人」とは「人一般」としては捉えられない存在です。それを理想の「人一般」で定義づけてしまい、異質を認めないような条文に変える憲法改訂案が出されています。大事な視点は、欠点もある「個人」が社会を構成していることが自然な姿であり、そこに社会発展の推進力があると捉えることです。だから現憲法は国民の権利として「個人」を尊重すると定めています。「個人」とどのように向き合うかがキーワードであり、人間尊重の経営も、そこが要です。信仰にしていては、そういうことにまで考えが及ばないでしょう。
 皆さんの経営指針書の中にも、人間尊重を目指して、こういう経営をしてゆきたいというご自身の姿勢、メッセージがビンビンと伝わって来るには、わが社において個人をどう尊重していくかを明確に定めることが大切になります。

社員は幸せにしてやるもの?

 アメリカの臨床心理学者フレデリック・ハーズバーグは、社員さんの満足を衛生要因+動機づけ要因の理論を提唱しましたが、これは重要なことです。
 経営理念には「こういう会社を目指す」ということが出発点になりますが、社員さんは「いやぁ、カンニンしてください」ということが多いのです。
 一人ひとりの社員が達成感、成長感を持っていくことが理想ですから、社員と共に経営理念やそれを補足するものをテキストにして、共に学んでいくことが決定的に必要となります。朝礼や飲み会だけではたらないのです。そういうことと、経営者が率先して労働環境を整備し、働きやすい職場づくりに向けて時具体的に努力していくことが重要です。

「人間尊重の経営」では、儲けることはいけないこと?
ファイル 1700-3.jpg
 労使見解には経営者は企業の全機能をフルに発揮させて、利益を確保すると書かれています。
 利益を出すことについては、3つの考え方があると思います

 上場企業は株主価値の最大化のための利益を位置づけます。個人の金儲けのために、株を売り買いし、株価を上げるのが投資家の最大の命題です。

 利益を経営者と社員が食うために位置づけている会社は、多少の赤字でも「食えれば良い」となり、チョット儲かれば、浪費してしまいます。

 同友会は、わが社の理念の実現を目指し、理想の会社、地域住民と国民の幸福目指してなにをしていくか、働いてゆくのかを考えています。そのために利益が必要なのだと考えています。だから、利益を出すことは絶対条件なのです。
 ただし、どのような志があっても、同友会らしいやる方で利益追求することは言うまでもありません。

 社員のチョットした言葉や態度に腹が立つことがあります。「人間尊重の経営」では、こんな場合も我慢しなければならないのでしょうか?

 「労使の矛盾や紛争がまったくなくなることはありません」(労使見解5ページ)。
 個人とは、自分がかわいいし、自分がいちばんです。そう言う生き物だから、矛盾があります。これをどう克服するかはとても重要なことですが、労使見解には答えは書いてありません。
 経営指針書には単年度の計画を立てます。これを社員一人ひとりに降ろして、個人の単年度計画を作ってもらいます。これを中期計画と経営理念とに串刺しになるようにしていくことです。そうなると、目先の社員の短所に、キリキリしなくてすみます。「何のために」「いつまでに」「誰が」「何をするのか」をちゃんと作っていれば、大丈夫です。

「仕事」と「作業」について

 作業とは「1+1=2」でマニュアルの世界です。でも、これが出来ないと会社として存立できません。「1+1=3→4→5→6」にするのが経営者の仕事です。これは大変だから、経営者も「1+1=2」の作業をいつまでもやっているのです。これは思い違いです。
 「1+1=2」の作業は、人を雇ってやってもらうことです。そうすれば、雇用も増えます。
 人間尊重の経営は、労使見解の精神で社員と共に育つ経営です。教育訓練にお金をちゃんと遣うことも大切です。
 1000人以上の会社は社員の教育に月1469円遣っているという調査があります。いわんや、わが社なら最低でも月1500円はかけないと追いつきません。そういうこともしないで、社員に自発性や創造性を求めていくことは、経営者の責任を果たしていないと言えるでしょう。
(記 M・H)

立命館大学経済学部キャリアデザイン講義第11講~地域に愛されて150年余の老舗和菓子店の経営~

 滋賀県中小企業家同友会と立命館大学経済学部との協力協定に基づいて大津市、草津市とも連携してスタートした同学部1回生対象の「キャリアデザイン」講義第11講が12月7日(水)16:20~17:50まで立命館大学びわこ・くさつキャンパスで開催され、滋賀県中小企業家同友会会員の(株)和た与 代表取締役 小川 与志和さんより、概要以下の通り講演していただきました。
ファイル 1706-1.jpg
 和た与の創業は文久三年(1863年)、幕末で新撰組が暴れていた時代です。砂糖問屋に奉公していた初代の小川与惣松が暖簾分けされて、153年前に近江八幡で店を開いたのが始まりです。
 名物は「でっち羊羹(ようかん)」で、毎日朝4時から1,000本作っています。羊羹の羊を「羊」と書くのは、昔は羊の肉を固めたものを羊羹と呼んでいたからです。ういろ餅も名物ですが、それは元々、咳の薬でした。苦い薬の付け合わせとして食べたのが、ういろ餅の始まりです。
江戸時代には10歳くらいの子供が、貧しさゆえの口減らしで仕事に出され、住み込みで給料なし、三食と衣服だけを支給されて働いていました。そういう小僧さんが主人から小遣いをもらって土産に買って帰ったのがでっち羊羹です。そういう歴史を知って、味わって欲しい。それが勉強です。知識のある人とない人では、同じ風景を見ても違って見えるものです。
ファイル 1706-2.jpg
 私は商売屋の子に生れました。小学校1年生の時、死の床にあったお爺さんから病床の枕元へ呼ばれ「店を手伝ってくれ」と言われたのです。この言葉が、自分の進路を決める上で大きな力になりました。
 高校進学の時には、中学の担任からは進学校に進むことを薦められましたが、家を手伝うことと、野球がしたかったので八幡商業高校へ進みました。後継者の多くは卒業して他の店で修行をしたり製菓学校で勉強するのですが、私はすぐに家業に入りました。
 家の技術は朝起きて夕方まで家で仕事をして親父に習い、夕方から12時まで近江八幡駅前のハンバーガー店でマネージャーワークをして経営を学びました。19歳からハンバーガー店を任されていましたので、夜10時に閉店してお金を精算して戸締まりして帰る生活を3年間続けました。キツかったのは60人のアルバイトさんの希望を聞いてシフトを組むことでした。面識のない昼間勤務の人とコミュニケーションをとるために、家業が休みの時に無休で昼間働きに行きました。このマネージャーワークでは「リーダーは常に全軍の先頭に立つ」と言うことを教えられ、その後の自分の基本姿勢になっています。
 3年間休みなしでしたから、ハンバーガー店を辞めた時には結構なお金が貯まっていました。そこで株式投資に手を出しましたが、急な円高不況で株価が下がり元本割れ。痛かったのですが、これも勉強になりました。
ファイル 1706-3.jpg
 株はダメでしたが家業は順調で、28歳の時に高校時代の同級生と結構。3人の子宝に恵まれました。
 順風満帆な日々が反転したのは、平成13年8月31日の未明です。漏電による火災が起き、私が火元の確認で家族と離れた30秒間の間に、寝室は火の海となりました。私も目をやられ煙を吸って病院家担ぎ込まれました。救急車へ乗る前に火柱のあがっている店を見て、現実のことが全く解らず呆然としておりました。
朝6時に消防員の友人の助言をもらい、現場に帰って義理の祖父から「与志和さんだけでも助かって良かった」と言われたとき、妻と子供が助からなかったことを思い知らされました。
 葬儀は何とか勤めましたが、目をやられ煙を吸った関係からか、五感が戻りません。親父が親戚を集めて火事場のあとを整理し「店を始める」と言っているのを聞き、自分も「何とかせなあかん」と。自己資金だけでは再建できないので、火災保険の申請を試みますが、何と保険会社が経営破綻し、保険料の納付が出来ていなかったので、全額出ませんでした。そんな時に、銀行さんは店の看板で1億円融資してくれると言ってくれました。この時、歴史と信用の大切さを実感しました。
 類焼していていた隣家は、相場の倍の金額で買わせていただきました。ご迷惑をおかけした方には相応のお詫びをする。これが商道徳だと思っています。
 火災から7ヶ月後、3月12日に再建を決めて動き始め、店舗は順調に出来上がりましたが、心の準備が出来ませんでした。そんな私を励まし、あとを押してくれたのは、火災のニュースを見た全国のお客様からの励ましの手紙でした。お顔も見たことがないようなお客様が、こんなにも再建を望んでいらっしゃること、中には名前も書かないでお金を送って下さった方もいらっしゃいました。
 多くの皆さんの応援を受けて、再建してわずか1年で10年返済予定の借入金を完済することが出来ました。それは、代々受け継いできた商売の歴史と看板があったからこそです。
 店を再建したら、仕事以外にやりたいことがありました。それは、小さな子供さんを亡くされたご家族をお悔やみし、自分の経験をお話しして何らかお力になることです。東日本大震災の時にもお話に伺いました。
ファイル 1706-4.jpg
 3年前、創業150周年を記念して、カフェ「逢茶(ほうさ)あまな」を始めました。街を元気にしようと始めたのですが、新しい名前を世に出すことの大変さ、商いの難しさをあらためて感じています。
 うちの商売は地域に根ざしていますので、地域の皆さんに可愛がってもらい喜んでもらうことがいちばん大切です。だからこそ、お店としても近江八幡市の活性化にお役立ちしないといけないと強く思っています。
 3年前に商工会議所青年部の立ち上げを手伝いました。初年度は町屋カフェをイベントで取り組み、若い経営者に地域の活性化のために骨を折る経験をしてもらいました。そうこうしていますと、滋賀県トライアスロン協会から近江八幡でトライアスロンの大会をしませんかと声を掛けられました。私には全く経験のないスポーツでしたが、琵琶湖と西の湖があり風光明媚で自然豊かな土地と商屋の古い町並みがあって、トライアスロンのコースには最適だと思いました。若手経営者が集まって、まず開催を決定。事業計画を立てて関係機関に提案しましたが、実施には驚くほど高いハードルがありました。しかし、開催を決定し告知もしてしまった、もう後には引けないと、調整と協議に全力で取り組み、2015年6月に何とか開催することが出来ました。募集の500人はあっという間に集まり、事故もなく大成功でした。
 この経験をいかして、近江八幡の活性化のために、琵琶湖国体の競技としてパラの部も含めて近江八幡での開催を目指しています。
私の人生振り返ってみると、急に壁が現れて、それにどう対処したら良いか考えることの連続でした。思えば、小学校1年生の時から、そういうものが与えられてきました。でも、多くの人に支えられて生きてくることが出来ました。人生は勉強、いろんな壁は否応なくやってきます。進んで学んで、人に役立ち支えられ、超えてゆくものだと思っています。(文責 滋賀県中小企業家同友会 廣瀬元行)

会社を元気にする使いやすい「助成金」活用術!~高島ブロック望年研修会

 滋賀県中小企業家同友会高島ブロック恒例の望年研修会が、12月5日(月)18:30~21:00まで創作割烹「ときわ」さんで行われ10人が参加しました。
 第1部は、オリーブ社会保険労務士事務所の枝 陽子さんより「会社を元気にする!!使いやすい『助成金』活用術」をお話ししていただきました。
ファイル 1696-1.jpg
 最近の助成金は、中小企業の労働環境を良くしたり、人材の育成や女性・高齢者の雇用に関するものがたくさん出ていて、雇用保険の適用事業所であれば募集の要件を満たせば支給されるそうです。「へぇ~そうなのか」と思って説明を聞きながら資料を見ていくと、「これならうちでも使えたはず!」「今からでも活用できるんじゃないか?」という助成金が本当にたくさんあることに驚きです!。
 これ、知っているのと知らないのとでは、100万円単位で違いが出るなぁと。実際そう思いました。
ファイル 1696-2.jpg
 たとえば、「キャリアアップ助成金」。期間の定めのある有期契約労働者や短時間のパートさんを、正社員や無期雇用(期間の定めのない雇用)にに転換しようとするときに、一人あたり30万円~60万円の助成金が出ます。さらに対象者が母子や父子家庭の父母の人なら加算までされます。
 「特定就職困難者雇用開発助成金」は、障がいのある人や母子家庭の母親、60歳~64歳の高齢者をハローワーク又は民間の職業紹介事業者の紹介で雇用するときに、短時間労働者以外の人なら1年間で60万円~240万円、短時間労働者でも40万円~80万円もの助成金が出ます。
 「高年齢者雇用開発特別奨励金」は65歳以上の人をハローワーク等を通じて雇用するときに、50万円~70万円の助成金が出る。
 「トライアル雇用助成金」はハローワーク等の紹介で最長3ヶ月間お試し雇用ができ、月4万円で最大12万円の助成金。しかも3ヶ月の期間満了の際にマッチングが上手くいかなければ契約を満了できるという制度です。
 その他にも、「キャリア形成促進助成金」は上手く活用できれば一つの助成金で50万円、複数うければ最大250万円が支給されます。
 このように、中小企業が本気で地域の多様な人材の確保と育成に取り組もうとするなら、手厚くかなり多くのメニューで助成金をうけられます。本当に知っているのと知らないのとでは大違いです。
 参加者からは、早速実務の相談がしたいという手帳合わせも行われ、とても有意義な情報を得られた研修会でした。
ファイル 1696-3.jpg
 このあとは、七黒さん((株)七黒組社長)のご発声で乾杯。
 あっという間の1年を振り返りつつ、良い企業づくりの課題、高島の経営資源の可能性、地域課題を担える大きな同友会づくりを語り合いめました。
ファイル 1696-4.jpg
(M・H)

2016年度 第2回新入・若手社員研修会が行われました。

 滋賀県中小企業家同友会共育(求人)委員会の主催する2016年度新入・若手社員研修会が12月1日(木)午前9時30分から午後5時までフェリエ南草津5階の草津市民活動交流センター大会議室で行われ、12社より28人の社員さんと付添参加の経営者と共育委員スタッフ9人の参加で行われました。
ファイル 1697-1.jpg
 山田竜一さん(共育委員)を総合司会に開会。
 小田柿 喜暢さん(共育委員長)より「新入社員として入社して6ヶ月。すでに1日も抜けられると現場が困るというところですが、あえて本日研修に参加させてもらっていることに、感謝の気持ちと自覚を持って下さい。現場に入ると、どうしても視野が狭くなりがちです。今日は異業種で業態も違う仲間が参加していますから、日常では感じることが出来ない刺激をもらって帰って下さい」と挨拶。
 続いて蔭山孝夫さん(滋賀県中小企業家同友会 代表理事)からは、「良くも悪くも仕事に慣れてくる時期です。皆さんの会社の経営者も先輩も、大いに期待をしています。今日は一日じっくりと新入社員の頃の初々しい気持ち、働くことに対する初心を思い起こすきっかけにして下さい」と激励の挨拶をして頂きました。
ファイル 1697-2.jpg
 このあと中野裕介さん(共育委員)の進行で、「手紙のワーク」を行いました。これは「他者へのアドバイスをグループメンバーと行うことで、自分の課題を見つけ、見つめ直す」演習です。参加者の発表では「周囲の期待に応え切れていないで悩んでいたが、それは自分だけじゃないことが解って気持ちがすごく楽になった」「多くの人のアドバイスを聴くことで、これから自分のやるべき課題が明確になった」など、会社の中だけでは伝えられない、なかなか言葉に出来ないことをしっかりと話すことが出来て、元気になったという声が寄せられました。
ファイル 1697-3.jpg
 昼食のあとは「共育ち」研修会です。宮川草平さん(共育委員)の進行で「月刊・共育ち」の「働くって何?!」をテキストに読み合わせとグループディスカッション。
① 経済的自立
② 社会への貢献奉仕
③ 自己実現(自己成長)
 という働くことの基本的な意義を押さえながら、自分はいまどのレベルで仕事をしているのか。それはなぜなのかを話し合うことが出来ました。そして、これからは自分の幸せが、一緒に働いている仲間やお客様、さらにもう少し目線を高めて世の中に役立つ幸せにつながるというように考えていければ良いですねとめられました。
ファイル 1697-4.jpg
 最後の講義と演習は、「私たちに期待されていること」。来年新入社員が入社する会社では先輩社員となることをしっかりと自覚していただき、そのために必要な知識や技術、考え方について、笠井智美さん(共育委員・プレゼンスクリエイト代表)を講師に進めていただきました。
 「会社の期待に対して、あなたの現状はどうですか?」「どのような課題がありますか?」「何をどう取り組めばその課題はクリアできますか?」「入社してから今日まで、あなたはどんな成長をしましたか?」「これからのあなたに会社はどんな期待をしていると思いますか?」等の問いかけに対して、考え、記入して、ディスカッションを繰り返し、自ら気づきをえてゆきました。

 最後に、永井茂一さん(滋賀県中小企業家同友会副代表理事 共育委員)より「先輩社員になっていくと言うことは、後輩の問いに応える立場になると言うこと。会社の経営はどう言う仕組みで行われているのか、利益はどうやって生れるのかと言うことにも目を向けていけるように、学んでいっていただきたい」とまとめを行い、修了しました。
 
 受講生全員で、はいポーズ。
ファイル 1697-5.jpg 
 共育(求人)委員会では、人材の採用と共育を一体として取り組むために、大学のキャリアセンターや教員の方との信頼関係を強めて、これからの地域社会を担う若者の採用を目指す共同求人活動と社員共育活動に取り組んでいます。一般的には「教育」という言葉が使われますが、一方的に教え育てるだけでは育てる側の力量の範囲でしか人は育ちません。同友会では経営者と社員がそれぞれを個人として尊重し、お互いに刺激を受けながら共に育ち合うスパイラルの関係を目指していくために「共育」という言葉を使っています。

 滋賀県中小企業家同友会共育(求人)委員会では、採用と共育活動に取り組む委員さんを募集中です。自らの良い企業づくり課題とマッチさせていろいろな研修企画や共同求人活動に取り組みます。参加ご希望の方は、共育委員または事務局までご一報下さい。
事務局 TEL077(561)5333
(M・H)

びわ湖かがやきカンパニーvol.66 2016年12月 有限会社 池田牧場

びわ湖かがやきカンパニーvol.66 2016年12月 有限会社 池田牧場

東近江市の八風街道を永源寺方面へ。街道沿いの山間部でジェラートショップ、農家レストラン、アウトドア施設を運営する、池田牧場の代表取締役、羽田陽一郎さん(滋賀県中小企業家同友会東近江支部会員)を訪ねました。(取材/9月27日)

ファイル 1698-1.jpg
ファイル 1698-2.jpg
ファイル 1698-3.pdf


酪農業に加え飲食・観光業へ参入

 池田牧場さんはジェラートが大変有名ですが、飲食業を始められたいきさつとは。

羽田 池田牧場が10頭ほどの牛で酪農業を始めたのは1956年のことです。その後、2代目の会長(池田義昭さん)が牛の数を増やし規模を拡大し、大手乳業メーカーへ生乳を卸していました。しかし、全国的な供給過剰から乳価が下がり、別の道を模索していたところ、専務(池田喜久子さん)の「ヘルシーなジェラートにしては」との発案がきっかけとなりました。
 最初は牛舎の一角で始めたのですが、搾りたての牛乳を使った〝酪農家のジェラート〞は次第に口コミが広がり、農道がお客さまで渋滞するようになりました。そこで地元の方々にも配慮し、牛舎だけを残して現在の山間部へ店舗を移転しました。ログハウスのジェラートショップに加え、専務の実家だった茅葺き屋根の古民家を移築し、地元の幸を提供する農家レストランもOPENしました。
 私がこの仕事に携わったのは2001年。ここでの初仕事は、関西系のテレビ番組の取材でした。テレビの影響は絶大で、〝酪農家のジェラート〞は一気に知名度が上がり、連日問い合わせが続くようになりました。

地元の良質な飼料用稲を使用
本来の甘さを残したミルク

 池田牧場のジェラートが人気の理由とは。

羽田 大切な牛の世話は、今でも会長が中心となって愛情を込めて行っています。永源寺の山々へ続くここ和南は、冷たく清らかな水が豊富で美味しいお米の産地です。地元農家さんから稲の実と茎葉をロール状にまとめた飼料用稲(WCS)を購入して牛に与えています。搾乳した生乳は低温で30分間かけてゆっくり殺菌します。一般的に売られている牛乳は、高温で2〜3秒間の殺菌処理であることに比べ、低温殺菌はより栄養価や美味しさを保った牛乳になっています。店で提供しているカフェオレを飲んでみてください。シロップを入れなくても甘味を感じますよ。この搾りたての美味しい牛乳をベースにしたジェラートが美味しさの秘
密でしょう。また、「自然豊かな森林のログハウスで、窓の景色を楽しみながら食べられるので一層美味しい」とのお客さまの声があり、のんびりリフレッシュしていただける環境であることも醍醐味のようです。

に支えられて今日まで
「農業」と「食」をつなぐ役割を

 今後の課題や展望とは。

羽田 ここまで来るまでは本当に多くの人たちの協力がありました。農家が新鮮な生産物を直接消費者へお届けするスタイルに共感してくださった方々、池田牧場のジェラートにほれ込んでオープン当初から変わらぬお取引をしていただいている店舗さま、熱意をもって設置交渉に来られる企業さまなど。また、人気に火がついたころ、目の回る忙しさですべてのご要望にお応えできず困っていたとき、お客さまの中でコンピューターに詳しい方が事務業務のコンピューターシステム化に協力してくださいました。
 ただ生産するだけでなく、「消費者の顔を見て商売ができないか」と考えた会長。人とのつながり、相互協力の大切さを早くから訴え、「農家」と「食」をつなぐ講演を県内外で行ってきた専務。TPP協定の行使で、食の安全や日本の農家の危機が叫ばれるこれからの時代ですが、利益だけを追求する会社にならないよう、今後も製品の品質を守りながら人とのつながりを大切にしていきたいと思っています。
 また、事業の新しい試みもスタートしました。それはずっと前からお客さまや県内の店舗さまからご要望をいただいていた、池田牧場の「牛乳」販売です。牛乳を販売するには、専用の設備に高額な費用がかかるほか、食品衛生法に基づく新たな法的申請手続きも必要です。また、賞味期限のない冷凍のジェラートとは違い、すぐに消費者の元へお届けするサイクルを構築する必要があるなど、多くの課題がありました。ジェラートの製造販売が好調だったこともあり、なかなか実現できなかった
のですが、何とか準備を進め実現できる運びとなりました。池田牧場の根底ともいえる「牛乳」の販売もぜひとも軌道に乗せていきたいですね。

有限会社 池田牧場
東近江市和南町2191
TEL:0748-27-1600
http://www.ikeboku.com/

「びわ湖かがやきカンパニー」に掲載希望の会員様は、同友会事務局までご連絡ください。
お申し込み多数の場合は、理事会等で掲載順を決めさせていただきますのでご了承ください。

滋賀県中小企業家同友会事務局
TEL 077-561-5333

ユニバーサル・ニュース2016年12月発行 02号

ユニバーサル・ニュース2016年12月発行 02号
ファイル 1699-1.pdf